月曜日, 8月 15, 2011

A級戦犯には戦争を終結させなかった責任がある

終戦記念日である。

以前にも書いたが、私の伯父は沖縄戦で軍医として亡くなっている。それゆえに、おそらく伯父の御霊も靖国神社に祀られているであろう。しかし、8年前に亡くなった父は一度も靖国神社へ行くことをしなかった。彼も陸軍の下士官(職業軍人ではない)として中国で終戦を迎えているが、靖国神社に対してワダカマリがあり訪れることはなかった。

そのワダカマリとは靖国神社にA級戦犯が知らないうちに祀られていたことである。東京裁判のあり方についてはいろいろな意見があるが、私は少なくともA級戦犯とよばれる「戦争指導者として平和に対する罪を犯した者」と認定された被告たちには、戦争犯罪の責任があると考えている。と同時に、彼らは戦争終結を回避した責任もある。

もし、硫黄島が占領されたとき(3月26日)に日本が戦争を止めていたら、沖縄にいた私の伯父をはじめ約19万人の人々は命を落とすことはなかっただろう。もし、沖縄がアメリカ軍に占領されたとき(6月23日)に日本が戦争を終えていたら、広島・長崎の原爆投下はなかっただろう。そして、北方領土もソ連に占領されることはなかっただろう。シベリア抑留もなかっただろう。残留孤児問題もなかっただろう。また、沖縄基地問題もなかったかもしれない。

そうしたことを考えると、戦争を始めた行為と共に戦争を終結させなかった行為に対する罪は深い。それゆえに、そんな犯罪者が合祀されている靖国神社に私は参拝することは絶対にできない。

沖縄旅行3日目(平和の礎へお墓参り)
http://k21komatsu.blogspot.com/2008/03/blog-post_06.html

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