水曜日, 12月 18, 2013

カレンダーの季節

言葉の表現が少しおかしいような気もするが「カレンダーの季節」である。

12月になるとカレンダーを貰ったり買ったりする。そんななかで最近戸惑っているのが月曜日始まりの(月めくり)カレンダーである。カレンダーといえばずっと日曜日始まりのものばかりであった。ところが、ここ数年月曜日始まりのカレンダーも多く出回るようになってきた。そこで、ちょっとカレンダー事情について調べてみた。


カレンダーの曜日編成はキリスト教などの関係で日曜日がキリストの復活日(=礼拝日)だったこともあり、週の最初に置かれたのがその起源と言われている。ところが、最近のヨーロッパでは週休2日制が定着したこともあり、実用性を考えて月曜日始まりのカレンダーが主流となってきている。一方でアメリカではまだ月曜日始まりのカレンダーというのはほとんど出回っていない。

イスラム圏ではイスラム暦のカレンダーは別にして、グレゴリオ暦の場合でも日曜日始まりのカレンダーとは別に金曜日が公休日(=礼拝日)ということで、こちらでは金曜日を始めにおくのではなく最後にして、土曜日から始まるカレンダーが多いという。

アジアやアフリカのカレンダーは基本的に日曜日始まりが多いようだ。これは欧米列強の植民地支配の副産物としてそのまま残っているからなのであろうか。中国でも昨今では週休2日制が定着しているが、カレンダーは基本的に日曜日始まりで、月曜日始まりのカレンダーというのはほとんどないみたいだ。ただし、中国語では日曜日は星期天または星期日と書き、月曜日は星期一、火曜日は星期二と書く。それゆえに、週の始まりは月曜日という意識が強いようなので、いずれ月曜日始まりのカレンダーも登場するかもしれない。

さて、日本はというと、日本でグレゴリオ暦(太陽暦)が採用されたのは1872年(明治5年)だった。しかしながら、月めくりのカレンダーがすぐに普及するわけではなく、1902年に日めくりカレンダーが大阪で製造されて、商店・銀行などが大量に印刷・配布するようになって普及するようになった。ただし、月めくりのカレンダーが流通するようになったのは1945年以降で、カレンダーの歴史は意外にも浅い。

そのカレンダーに月曜日始まりが日本で初めて登場したのは、1997年に電子手帳のシャープ・ザウルスで機能性を重視してからだそうだ。ただし、壁掛けの月めくりカレンダーがいつ登場したのかは定かでない。ただ、おそらく2000年までには市販が開始されていたのではないかと推測される。そして、昨今では月曜日始まりのカレンダーもすっかり定着するようになった。

しかし、カレンダーが日曜日始まりと月曜日始まりの2つが存在するとやっかいなことも起こりかねない。例えば、日曜日始まり派の人と月曜日始まり派の人が前月に会話したときに「12月の第1週の日曜日に会いましょう」と会話が成立した場合、仮に1日が日曜日だった場合は、日曜日始まりの人は12月の第1週の日曜日を1日と思うが、月曜日始まりの人は7日を日曜日と思ってしまう。こうした誤解が起こるのではないだろうか。いや、すでに起きているのではないだろうか。

今日、カレンダーは日曜日始まりを使い、スケジュール帳は月曜日始まりを使うという人が多い。いずれ日本のカレンダーも実用性を重んじて月曜日始まりになっていく可能性が高い気がする。ただし、学校週休2日制がなくなり土曜日も学校があるようになったりすると、月曜日始まりのカレンダーの勢いは削がれるかもしれない。

ちなみに、私はずっと日曜日始まりのカレンダーおよびスケジュール帳を使っているので、月曜日始まりのカレンダーは今後も使いそうにない。というより、使えそうにない。w

0 件のコメント: