木曜日, 5月 15, 2014

美食日記「キッサコ」(西麻布)


サントリーホールでのコンサート終了後は、大概は地元の行きつけの日本酒バーかワインバーで一杯ひっかけるが、この日は友人と深夜遅くまでやっているちょっとお洒落なワインバーを訪れた。店名の「キッサコ」とは禅宗の言葉で「喫茶去」と書き、「ゆっくりお茶でも飲んで下さい」という意味らしい。ここでも「時間を忘れ、ゆったりとワイン・料理を楽しんでください」という思いが込められているそうだ。

お店は西麻布と広尾の中間あたり、日本料理の名店『分とく山』の角(日赤病院下)を入ったビルの2階にある。店内はカウンター8席、テーブル席2つ、ソファー席2つとあるが、テーブル席以外の照明はか仄暗い。そして、お客さんには若者はおらず、オジさんが1人で飲んでいるか、オジさんとオジさんより若い女性のちょっと訳ありカップルばかり。。。

ワインはグラスワインもボトルワインもいろいろ揃っていて、私たちはカリフォルニア州ソノマの『パッツ&ホール』のピノノワール(写真右上)を頂く。私がその昔、この近くに住んでいて、ソノマの隣のナパに日本航空の訓練所があるんだよね、と話をしたら、女性ソムリエさんはそのことをご存知であった。彼女もおそらく勉強のためにナパやソノマを何度か訪れているのだろう。私が普段自宅で飲んでいるワインはナパにある『ロバート・モンダビ』のウッドブリッジという安価なものだが、『パッツ&ホール』はそれとは明らかに香りも口当たりも違い、とても芳醇にしてデリケートな味わい。贅沢なカリフォルニアワインだ。

料理はアラカルトもあるが、コンサート帰りに寄ったということでお腹も空いていたので「今夜のコースメニュー」を頼む。このコースメニュー、3,900円という値段の割にはコストパフォーマンスがとても高く、美味しい上にボリュームがある。前菜(オードブル)、自家製パン、山菜の天ぷらとサワラのソテー(写真左上)、そして肉料理、〆の蕎麦とラインナップされるのだが、なかでも肉料理の仔羊のソテー(写真右)はとても柔らかく、ソースの味付けも手抜きのない一級品。また、〆として出されたお蕎麦もしっかりしたコシがあり美味しい。それゆえに、コースメニュー外のデザートまで頼んでしまった。

ちなみに、お店は深夜3時までやっている。ただし、ここは大人の店のなで、チャラ男は行くべからず、である。

キッサコ
http://www.kissako.jp/kissakoHP/welcome.html

キッサコワインバー / 広尾駅六本木駅

夜総合点★★★★ 4.0


0 件のコメント: