土曜日, 5月 17, 2008

国歌よりは愛国歌(第二の国歌)が好きです

アメリカ国歌("Star-Spangled Banner"「星条旗」)を、最初に嫌というほど聞かされたのは1964年の東京オリンピックのときだった。このときアメリカは水泳や陸上で金メダルを独占状態で、表彰式が行われるたびに、あの♪ジャ・ジャ・ジャーン・ジャーン・ジャーン・ジャーン〜♪という曲がテレビから流れてきた。まるで、アメリカ国歌がオリンピックのテーマソングのようであった。

次にアメリカ国歌を聞くようになったのは、ここ数年である。テレビでメジャー観戦をするたびに嫌がおうにも聞く羽目になってきてしまった。

さて、このアメリカ国歌の中味を知っている日本人がどれくらいいるであろう。下記の歌詞および訳詞を読んでいただければわかるが、この国歌は非常に好戦的で軍歌といっても過言ではない。それもそのはずで、この歌詞は1812年の米英戦争で、ボルチモアのマックヘンリー砦をめぐる戦いがモデルにしたものと言われ、英軍の夜間攻撃に米軍が必死に砦を守り、朝方になっても星条旗が砦の上にはためいている光景を、フランシス・スコット・キーが描いたものなのである。歌詞は1番から4番まであり、その内容は国歌というようり戦闘歌であり、アメリカの歴史的体質を象徴している。

ただ、アメリカにもこの好戦的国歌を好まず、愛国歌ともいうべき「ゴッド・ブレス・アメリカ God Bless America」「America the Beautiful アメリカ・ザ・ビューティフル」を国歌にしようという運動が1970年代から80年代にあった。今でもあるのだろうか・・・。

ゴッド・ブレス・アメリカ
http://www.worldfolksong.com/anthem/lyrics/pat/gba.htm
アメリカ・ザ・ビューティフル
http://www.worldfolksong.com/anthem/lyrics/pat/amrbtfl.htm

"Star-Spangled Banner"「星条旗」

Oh, say can you see, by the dawn's early light
What so proudly we hailed at the twilight's last gleaming?

Whose broad stripes and bright stars, through the perilous fight.
O'er the ramparts we watched were so gallantly streaming?

And the rockets' red glare, the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that our flag was still there,

Oh, say does that star-spangled banner yet wave.
O'er the land of the free and the home of the brave!

おお、キミには見えるだろうか、夜明けの薄明かりのなか
我々は誇り高く叫ぶぞ、先の夕暮れ陽が落ちる時

危険な戦いの中、太き縞に輝く星々を我々は目にする
城壁の上に 雄々しく旗は翻る

砲弾が赤く光を放ち、炸裂するなか
我々の旗は夜通しで翻っている

おお、星条旗はまだたなびいているか
自由の大地 勇者の故郷の地の上に!

アメリカ国歌
http://www.worldfolksong.com/anthem/lyrics/usa.htm

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