水曜日, 12月 02, 2009

江戸時代へタイムスリップ(後編)

永代橋は元禄11年(1698年)に架けられたが、それから4年後に赤穂浪士後に渡った橋として有名になり、現在では橋の近くに赤穂義士休息地の碑が立っている。この碑から佐賀町の町中をジグザグに通り抜けて、藤沢周平の小説に何度となく登場する仙台堀川(写真上)と、大島川が一緒になる清川橋から清澄公園に入る。

園内のいちょうの木(写真中)は綺麗に紅葉していて、家族連れやカップルが芝生に寝ころんだりして、午後のひとときを楽しんでいた。次ぎに隣接する清澄庭園に向かったのだが、入口には入園券を求める長蛇の列。とても入れるような状況にはない。祝日でいい天気なので、紅葉を楽しみにきた人がいっぱいだったのである。

ということで、清澄庭園を諦めて、清澄通りをクロスして資料館通りへ。深川江戸資料館は現在大規模改装中で来年7月まで休館中。両国の江戸東京博物館には何度も行っているが、ここはまだ行ったことがないので、リニューアル後には是非とも訪れてみたいと思う。

ここからは今度は北に向かい、小名木川(おなぎがわ)にかかる西深川橋をわたり、高橋のらくろロードという商店街に入る。再度清澄通りをクロスして、深川神明宮へ。深川神明宮は深川発祥の地と言われ、氏神さまが祀られている。ここからは八名川公園横の七間堀跡を通り森下の交差点近くで、近くに住んでいる知人と合流。ここまでで約2時間のお散歩。

ふ〜うっ。w

さすがに足に疲労がきたのと喉を潤したかったので、近くの喫茶店に入り約40分ほど昔話に花を咲かせる。ここからは2人で五間堀公園を横目に、清澄通りから以前いろいろとお世話になったベニサンスタジオを確認しようと思ったが、残念ながら建物はすでに解体されていた。

その後は上が高速道路が走る竪川にかかる千歳橋を渡り回向院へ。回向院は旧両国国技館(後の日大講堂)があった場所であり、ここが現在の大相撲の発祥地といっても過言ではない。江戸時代、相撲は各地で行われていたが、明和5年(1768年)から回向院で公共事業の資金を集めるための勧進相撲が行われるようなり、天保4年(1833年)から春秋2回興行の定場所となった。これが現在の大相撲の起源である。

回向院をあとにした我々は現在の国技館前を通り、安田庭園に向かう。しかしながら、庭園は4時半に閉園のために入れず。そこで仕方なく、目の前にある東京水辺ライン両国発着場から隅田川沿いの遊歩道(隅田川テラス)へ。ここには葛飾北斎が描いた隅田川の浮世絵を大きくしたものが何枚(写真下)も飾られていて、往時を忍ぶことができる。

両国橋を西に渡るときはすでに夕暮れどき。北斎の絵を見たことも手伝ってか、橋を渡るときに自然と江戸から東京へ戻ってくる感覚に陥った。本所深川はまだまだ江戸の世界である。

【今回の散歩コース】
木場駅⇒木場親水公園⇒富岡八幡宮⇒深川不動堂⇒永代橋⇒清澄公園⇒清澄庭園⇒深川江戸資料館⇒深川神明宮⇒森下駅⇒回向院⇒安田庭園⇒両国橋⇒東日本橋(両国広小路)

次は隅田川の西岸、築地⇒銀座⇒京橋⇒日本橋⇒人形町⇒柳橋⇒蔵前⇒浅草(逆コースかも)を散歩したいと思う。

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