金曜日, 12月 02, 2011

被災地“観光”にあたっての注意

12月1日から東日本大震災の復旧・復興を支援のために、東北地方の高速道路(岩手県、宮城県、福島県のすべての高速道路と、茨城県の常磐自動車道の水戸インターチェンジより北側の全線、それに青森県の八戸自動車道)が無料となった(来年3月31日までの予定)。また、土日祝日に限って青森県、秋田県、山形県のすべての高速道路、それに新潟県の磐越自動車道と日本海東北自動車道も無料となる。

この高速道路無料化にともなって、被災地を訪れる観光“客”も増えるのと思われる。ただし、被災地を訪れるにあたっては最大限の注意を払ってもらいたいと思う。まず津波被害を受けた沿岸部の地域は基本的に観光地ではない。その認識をもってもらいたい。それゆえに、こうした場所に行くときは物見遊山な言動は絶対に慎んでもらいたい。もちろん、むやみやたら写真を撮るのは止めてもらいたい。ましてや、被災された場所を背景に記念写真を撮るなどということは論外である。

また、被災された地域で、人の家(土台)に入って間取りなどを確認したりする行為は、住居不侵入罪に値する行為でありもってのほかである。同様に、用もないの仮設住宅を訪れるなどということもしないでほしい。あと、あちらこちら脇見しながらのノロノロ運転はしないように。交通の妨げになるばかりか、事故につながる可能性もあるので、被災地を訪れるときは必ず車を道路脇か駐車スペースに止めるようにしてもらいたい。

ほかにも多々注意すべき点あると思うが、被災地のありのままの姿を見ることは、被災地のあり方を少しでも多くの人と共有することになり、復旧・復興に繋がっていくだろう。そして、被災地を訪れたならば、各地に出来つつある復興屋台村、復興食堂、カキ小屋といったお店などで食事をしてもらいたいし、また、気仙沼だったら魚市場、釜石だったら駅前橋上市場などというように各地の市場に足を運んで、特産品を数多く買ってもらいたい。

被災地“観光”は復旧・復興に欠かせないと私は信じている。ただし、物見遊山で行くのは絶対に止めてもらいたい。

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