水曜日, 7月 27, 2016

都知事選の意中の候補

都知事選が始まる前、私の意中の候補は江川昭子も推していた元厚生労働事務次官の村木厚子だった。彼女は東京都が抱える待機児童問題、高齢者問題などに精通しているのだから、一番の適任者だと考えていた。しかしながら、彼女には立候補する意志は全くなく、私の意中候補は夢物語に終わってしまった。このことは自民党本部にしても同じだったようで、人気アイドルの父親である元総務事務次官の桜井俊を推したが、こちらも絵空事で終わってしまった。

で、次の私の意中の候補は宇都宮健児だった。宇都宮は前回の都知事選にも立候補して98万票余の投票を得ている。そして、その後も都政の問題点を知り尽くすために、都議会を何度も傍聴していて、都政および都議会議員の問題点を十二分に把握していた。ところが、鳥越俊太郎が野党統一候補として立候補することによって、野党対立を避けるために立候補を辞退してしまった。

こうして私の意中の候補は2人までもが都知事選に出馬することがなくなってしまった。

で、結局のところ、都知事選は先だしジャンケンで「都議会冒頭解散」と都議会及び自民党に喧嘩を売った小池百合子、元岩手県知事にして総務大臣も務めた増田寛也、そしてガン検診100%なんて公約の鳥越俊太郎の三つ巴の構図となった。

まず先だしジャンケンの小池百合子であるが、最初に出馬表明したことは評価できる。また「都議会冒頭解散」と都議会及び自民党に喧嘩を売ったことも印象はいい。しかしながら、無所属の立候補なのに本人は自民党を離党しないし、自民党も彼女を除名しない。大人の事情というヤツだからだろう。ズルいし潔くない。そして、彼女は安倍政権のバック団体である日本会議のメンバーであり、ヘイトスピーチで有名な在特会とも関係がある。また、政治資金のことでも問題がある。ということで、仮に彼女が当選しても、猪瀬直樹や舛添要一同様にお金の問題で辞任になり、また選挙となりかねない。それゆえに彼女はアウトである。

次に増田寛也であるが、彼の経歴はいただけない。建設省(現国土交通省)から岩手県知事になり3期12年務めたが、その実績は東京から金を持ってきては借金を作るというトンどもない県政で、挙句の果てに舛添同様にファーストクラスに乗ったりと、税金が血税であるという認識がゼロであった。また東京電力の社外取締役を務めていたので、東京電力の大株主の都知事にでもなろうものなら、原発再稼働を推進する決まっている。こんな原発推進派は小池以上に問答無用にアウトである。

で、鳥越俊太郎である。後出しジャンケンというか切羽詰まっての立候補だったので、政策がさほど見えてこない。しかし、これまでの彼の言動を考慮すると、国政からのイエスマンになることはないだろうし、都政および都議会の問題点を都民に曝してくれる可能性が大である。そして、副知事に古賀茂明や顧問に宇都宮健児を迎えるであろうから、盤石の体制が作られるのではないだろうか。そういうことを考えれば、やはり彼が適任である。年齢的な問題を言う人も多いが、彼はガン患者であったにもかかわらず4年前のホノルルマラソンを完走している。今日の政治家の医療体制は安倍晋三にしても、森喜朗にしてもしっかりしている。それゆえに、彼の健康面の問題は4年間はないだろう。

そもそも、今回の都知事選の最重要ポイントは「政治とカネ」だったはずである。猪瀬直樹、舛添要一とお金の問題で辞職したのだから、新しい都知事は絶対にお金にクリーンでなければならない。となると、消去法で鳥越俊太郎しかいない。

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