土曜日, 3月 22, 2008

ジュニア小説を読むのが好きだった

子供の頃からテレビドラマを見るのが好きだった。なかでも青春ドラマや青春群像劇がお気
に入りだった。夏木陽介主演の『青春とはなんだ』(1965年・日テレ)や竜雷太主演の『これが青春だ』(1966年・日テレ)は食い入るように見ていた。また、テレビで放映されていた日活映画の石坂洋次郎原作の『青い山脈』『陽のあたる坂道』『あいつと私』なども好きでたまらなかった。

その影響を受けたためか中学に入ってから石坂洋次郎、石原慎太郎、芹沢光治良といった作家の小説を好んで読むようになった。と同時に、同じクラスの女子がもってくる「小説ジュニア」や「ジュニア文芸」に掲載されている、富島健夫、佐伯千秋、赤松光夫などの甘酸っぱいジュニア小説も好きになってしまった。数学や理科の授業時間は私にとってジュニア小説読書時間になり、時には雑誌を借りて家に持ち帰り、深夜放送を聴きながら読んでいたりした。

ジュニア小説は私がちょうど中学に入る年の直前から開始された。集英社が1966年(昭和41年)3月に「小説ジュニア」がまず創刊された。同じ頃に小学館から後に「ジュニア文芸」と名を改める「別冊女学生の友・春の号」も刊行された。この頃にどうしてジュニア小説というものがスタートしたかは、よく解らないがテレビの青春ドラマの影響は少なからずあったと思うような気がする。

これらの雑誌には森村桂、佐藤愛子、平岩弓枝、津村節子といった名だたる女流作家も書いていたが、富島健夫、川上宗薫、赤松光夫といった後に官能小説を数多く手がけた作家もいた。ジュニア小説と官能小説つまりエロ小説は紙一重だったのである。だから、私は好んで読んでいたのだろう。(笑)

「ジュニア文芸」は1971年(昭和46年)8月号までの5年間と短い発行期間だったが、「小説ジュニア」は1982年(昭和57年)6月号まで発売され、集英社はその間に1976年(昭和51年)コバルト文庫シリーズを発刊して、新井素子、氷室冴子、桐野夏生、唯川恵など数多くの人気作家が生まれた。

現在はジュニア小説でなく携帯小説の時代になったが、今の携帯小説も少し甘酸っぱい香りがするのだろうか

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Shakadal さんのコメント...
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