水曜日, 4月 09, 2008

高校野球に興味なし

私は大の野球好きだが、甲子園で行われる高校野球にはほとんど興味がない。私が最後に高校野球をまじめにテレビで見ていたのは、下関商の池永正明(後に西鉄に入り20勝を何年も続けるが、黒い霧事件で永久追放になる)が投げていたころであるから、もう40年以上も前の話である。

昭和20年代から30年代にかけては、高校野球は「全国実業高校野球大会」だった。このころは、全国の商業、興業、実業高校といった学校が数多く出場し、優勝旗は北海道・東北を除いてあまり一地域に片寄ることなく、全国各地を回っていた。

ところが、昭和40年代に入ると宗教系高校、私立大学の附属高校などが数多く出場するようになり「売名高校野球大会」になっていった。そして、昭和50年代以降になるとPL学園をはじめとした関西の学校が俄然強くなり「関西高校野球大会」になっていった。この傾向は平成に入っても続いた。ところが、平成10年も過ぎると、出場校の選手たちが野球留学という名の生徒たちで占められるようになり今度は「関西中学生出身高校野球大会」になっていってしまった。

このように高校野球は常にこうした歪んだ背景で運営されている野球大会なので、私は興味をひくことができない。それでなくとも、高校野球だけが年2回も全国放送する自体がおかしい。このようなことをするから、高野連、高校野球の指導者たちが妙な特権的意識をもってしまうのである。

NHKは高校野球の全国放送を止めるべきである。

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