金曜日, 4月 25, 2008

京都の料理人よ、ミシュランを攘夷するべし

お隣の中国では聖火リレーのおかげで、反仏運動なるものが起きているが、日本でもひょっとするといずれ反仏運動が起きるかもしれない?

このほどフランスのタイヤメーカー・ミシュランが「ミシュランガイド・京都版」の出版を計画していることがわかった。この出版で京都の日本料理界は大いに揺れているという。

先日もテレビでやっていたが、あの吉兆(本店)にも突然、日本人とフランス人の2人の調査員が訪ね、評価を受けることや写真撮影の承諾書にサインを求めるように話をしてきたそうである。これに対して、吉兆は数日間思案をしたが、結局断りの電話をしたとのことである。

ご存じのように昨年発売された「ミシュランガイド・東京版」は大きな反響を起こし、各地で売り切れ続出となった。しかし、その★をつける基準のあいまいさやあまりにも高級店ばかりで、その内容に疑いをもつ人は非常に多い。またイタリア料理店はほとんど選ばれず、フランス料理店ばかりを選んでいたり、フランス・ワインがおいてないレストランは除外されているという風説が飛んだり、「ミシュランガイド・東京版」の評判は決していいものではない。

そして、今度は「ミシュランガイド・京都版」を作ろうとしている。正直、厚かましいにもほどがある。フランス人の味覚感覚や美的感覚が日本料理の真髄をわかるはずがないだろう。日本人でも理解することが難しい「わび、さび」を彼らが理解することは到底無理である。それでなくとも、日本料理をフランス料理やイタリア料理と同列にして評価をすること自体に無理があるのだから、ナンセンスとしたかいいようがない。

私は正直フランス料理よりイタリア料理の方が好きである。フランス・ワインよりもカリフォルニアやチリ・ワインの方が好きである。肉料理よりも魚料理の方が好きである。フランス人がフランス料理の評価をすることをはいっこうに構わないが、日本の歴史的背景も全くわからないフランス人が日本料理、それも京料理を格付けすることは、食文化に対して失礼以外なにものもでない。もし、日本人がフランスでミシュランガイドのような本を作ったら、パリの料理人はなんと言うだろうか。

ミシュランガイドはフランスの手先機関である。彼らはフランス料理およびフランス・ワインなどのフランス食材の普及のために作られている本である。そんな本のために協力をする必要はない。京都の料理人たちよ、ここはミシュランを攘夷するべきであろう。

ミシュラン京都版検討 店主ら出版賛否 料理店に調査員
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031600053&genre=K1&area=K10

2 件のコメント:

涼子 さんのコメント...

古い記事にアレだが……たまにいる、こういう井の中の蛙。

日本企業の主催で他国の店を勝手に格付けしてる機関紙や雑誌なんて山ほどある。
むしろ欧米のメディアより多い。
それに対して向こうが苦言を呈したという話は聞いたことがない。

「日本人が向こうでやるのは良くて、外人がこっちでやるのはダメ。
日本の価値観だけは特別で神聖だから」

いい歳をして幼稚な人もいるものだ。

Komatsu さんのコメント...

涼子さんへ
井の中の蛙かどうか知りませんが、残念ながら「ミシュラン」ほど海外で日本企業が料理店を格付けをしている有名な機関紙や雑誌は知りません。できれば、教えていただきたいです。ちなみに、日本の価値観だけは特別で神聖だの、とは全く思っていませんので、悪しからず。