金曜日, 10月 31, 2008

映画『ブロードウェイ♪ブロードウェイ〜コーラスラインにかける夢〜』を観る

原題は『Every Little Step』。記録映画である。ドキュメンタリー映画である。プロモーション映画である。ただし、そんな概念をすべて吹っ飛ばすぐらい面白い。

『コーラスライン』は1975年から1990年までロングランされたブロードウェイ史上最高傑作と言っても過言でないミュージカル。私もその間にニューヨークで2回観ている。また、1985年に映画化された作品も観ている。その『コーラスライン』が2006年から16年ぶりにブロードウェイでリヴァイバル上演されているのだが、この映画はその配役を射止めるためにオーディションに集まるダンサーたちと、オーディションをする側のスタッフたちの8ヶ月におよぶ真剣勝負を追いかけた作品である。

とてもドキュメンタリー映画には思えない。『コーラスライン』という舞台に賭けるダンサーたちとスタッフたちの言動は誰もがドラマチックで、下手な青春映画なんかより圧倒的に感動的だ。ダンサーたちが人生のスポットライトを浴びるがんために、『コーラスライン』に駆ける情熱の光と影が見事に描かれている。合格するであろうと思われたダンサーが最終選考で落ちたり、エッと思えるダンサーが合格したり、オーディション最中にスタッフが不覚に陥ったりと、「事実は小説よりも奇なり」なストーリー(出来事)がいろいろ展開される。

とにかく観て損はない映画である。そして、この『コーラスライン』は来年8月に渋谷Bunkamuraオーチャードホールで上演される。おそらく、私は観にいくだろう。その意味では見事なプロモーション映画でもある。

映画「ブロードウェイブロードウェイ」公式サイト
http://www.broadway-movie.jp/

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