水曜日, 10月 22, 2008

鳥取県がちょっと熱い

鳥取県の人口は2008年9月1日時点で595,184人(男284,091人、女311,093人)と、日本でもっとも人口が少ない都道府県である。また、市の数もたった4つ(鳥取、倉吉、米子、境港)しかなくこれまた最少である。

そして、鳥取県は福井県、高知県と並んで観光客の少ない県とも言われてきた。その鳥取県が今ちょっと熱いのである。というのも、2012年までには中国横断自動車道姫鳥線(全長62.3キロ)が全線開通するからである。

姫鳥線は中国自動車道の佐用ジャンクションから鳥取市までを結ぶ路線で、開通時にはこの区間が全線無料で走れるようになる。鳥取市は47都道府県の県庁所在地で唯一高速道路が開通していない都市だそうで、鳥取市民にとっても開通は悲願でもある。この開通によって関西方面から観光客の増加を期待すると共に、観光鳥取県への脱皮をアピールしたいようである。

鳥取県といえば鳥取砂丘が有名であるが、それ以外にも世界屈指のラドン温泉として有名な三朝温泉、米子のすぐ近くの海岸沿いにある風光明媚な皆生温泉などいくつもの温泉がある。また、ベニズワイガニをはじめとして海産物にも恵まれている。

また、最近では水木しげる(境港市)、谷口ジロー(鳥取市)、森秀樹(米子市)、青山剛昌(北栄町)ら数多くの漫画家を輩出していることから、「まんが王国」としてアピールして中国や韓国からの観光客の誘致も盛んにすすめている。

鳥取県はこれまでは日本一マイナーな県と揶揄されたりもしてきたが、姫鳥線の開通によって産業も観光も変わるかもしれない。やはり地方では高速道路ができるかできないかで経済が大きく左右するようである。

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