月曜日, 10月 27, 2008

立会川は小便飛ばし川だった

久しぶりに地元話です。

先場所の大相撲では立ち合いが話題になったが、こちらの立ち会いは相撲ではなく川である。

立会川(たちあいがわ)は目黒区と品川区を流れる東京都の二級河川。源流は碑文谷公園と清水池公園のそれぞれの池の湧き水である。目黒区のHPによると「昭和20年代までは、小魚やザリガニがいるきれいな小川で、子どもたちの絶好の遊び場だった」らしい。しかし、私が子供だった昭和30年代はすでに生活廃水が流れ込んでいて、小魚もザリガニもほとんどいなかった。それでも、子供たちに格好の遊び場のひとつであり、なかでも誰が一番遠くまで小便を飛ばせるかという「小便飛ばし」には最適の場所ではあった。良き時代であった。(笑)

しかしながら、東京オリンピック頃に川には蓋がかぶせられ、暗渠(あんきょ)となり、川は遊歩道へと変貌していってしまった。

立会川の名の由来は諸説あるのだが、なかでも有名なのが、鈴ヶ森刑場へ向かう罪人を立会川で、家族らが最後に見送ったことから名付けられたという説である。しかしながら、鈴ヶ森刑場が出来たのは1651年(慶安4年)のことであり、その頃まで川に名が付いていなかったとは思えないので、この説はあまり説得力がない。

これ以外の説では「川を挟んで小競り合いが会った事から「太刀会川」となった」とか、「品川区中延の滝間(たきあい)という地を流れていたので滝間川(たきあいがわ)と呼ばれ、それが立会川に変わった」という。

今となっては目黒区ではこの立会川の流れを全く見れなくなってしまったが、私の記憶のなかには川の姿が鮮明に残っている。

写真上:碑文谷公園方面の裏道から目黒通りを越して
  下:目黒消防署碑文谷出張所裏から田向公園脇を流れていた

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