金曜日, 5月 01, 2009

鰆の美味しい季節

鰆は私が好きな魚のひとつである。

魚へんに「春」と書いて、鰆(サワラ)と読む。英名をJapanese Spanish mackerel、学名をScomberomorus niphoniusといい、スズキ目・サバ科に属している。鰆は出世魚で40〜50cmの大きさではサゴシ(サゴチともいう)、50〜60cmはナギ、60cm以上をサワラという。ちなみに、サワラの語源は腹の幅が狭いという狭腹(さはら)から来ているそうだ。

鰆は回遊魚で、日本海南部・黄海・東シナ海を回遊する系統と、瀬戸内海から西日本太平沿岸に回遊する系統の二つに分けられるみたいで、そのために一般的に関西では「春告げの魚」と言われるが、関東では「寒鰆」と言って、秋に食するところも多い。

さて、食べ方としては、もっとも一般的なのは西京焼、照り焼き、塩焼き、蒸し物ものだが、瀬戸内海では刺身にしても食べることが多い。鰆をもっとも多く食するのが岡山県で、その消費量は全国の三割を占めるとか。岡山県南部では刺身=鰆という感覚のようで、『備前ばらずし』といえば鰆だそうである。

鰆はこれまでほぼ国産だけで食卓をまかなえていたが、最近は美味しいことが広く知れ渡るっようになり、韓国や中国からの輸入も多いそうである。

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