水曜日, 2月 10, 2010

流氷は碧かった

8日に網走地方気象台が、網走沿岸に流氷が接岸して、船舶が航行できなくなる「流氷接岸初日」を観測したと発表した。平年(2月1日)より7日遅く、昨年(2月19日)より11日早いとのこと。そして、この接岸は3月下旬ごろまで続くそうだ。

その昔、20代の頃に流氷を観るために冬の北海道へ行ったことがある。当時は国鉄(JRではない w)の北海道周遊券があり、それを使って道北から道東へかけて2週間余り旅をした。まず夜行列車で札幌から稚内まで向かい、そのあとは天北線に乗りオホーツク沿岸の浜頓別まで行き、流氷接岸に備えるべくオホーツク沿岸を南下した。

浜頓別で一夜を過した後、今は廃線となってしまった興浜北線、途中バスに乗り替え、その後は興浜南線で興部(おこっぺ)まで行き、そこから名寄本線に乗り換えて、紋別まで行った。その間、列車(ディーゼル車)からは遠くに流氷を望むことはできても、まだ接岸するという感じではなかった。

紋別に着いたときに、翌日に網走あたりで接岸をするのではないかという話を聞きこみ、その日は網走に泊まった。しかし、その年の流氷は網走沿岸を通り過ぎて、知床方面へ向かっていた。そこで急遽、知床半島の付け根にある斜里まで向かうことにした。そして、海にもっとも近い民宿は何処かを探してみると、斜里の一駅手前ので止別(やむべつ)が良いと教えてもらい、そこで降りた。

そして、翌朝、民宿前の海に出たら、そこは別世界だった。海が白い、いや碧いのである。そして、大小の氷の塊が重なりあい、泣いている。

キュッ、キュッ・・・
ギィー、ギィー・・・
ギシギシ、ギシギシ・・・
と様々な泣き(鳴き)声が聞えてくる。

日本の自然のなかでもっとも雄大で神秘的な光景だった。

流氷サイト
http://www.noah.ne.jp/ice/index.html

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