木曜日, 4月 14, 2011

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に学ぶ

雨にも負けず、風にも負けず
(地震にも負けず、津波にも負けず)
雪にも夏の暑さにも負けぬ
(原発にも風評被害にも負けぬ)

丈夫な身体をもち
慾はなく、決して怒らず
いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と、味噌と
(一日にビール2缶と、ツマミと)
少しの野菜を食べ
(風評被害にあった野菜を食べ)
あらゆることを、自分を勘定に入れずに
(すこしずつ被災地に義援金を送り)
よく見聞きし、分かり
(自粛ムードにも惑わされずに)
そして忘れず
(そして震災を忘れず)
野原の、松の林の陰の
(都会の、町の片隅の)
小さな、萱ぶきの小屋にいて
(小さな、ビルの一室にいて)
東に病気の子供あれば、行って看病してやり
(東に美味しいお酒があれば、楽しく飲み歩き)
西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い
(西に美人がいると聞けば、のこのこと出掛け)
南に死にそうな人あれば、行って、怖がらなくてもいいと言い
(南に素晴らしい芸術があれば、ゆったりと鑑賞に浸り)
北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろと言い
(北に面白い本があれば、静かに読み耽り)
日照りの時は涙を流し
(冬の寒さではエアコンの温度設定を下げ)
寒さの夏はおろおろ歩き
(夏の暑さではエアコンの温度設定を上げ)

みんなに、木偶の坊と呼ばれ
褒められもせず、苦にもされず
そういうものに、私はなりたい


いつも上から目線の石原慎太郎にも読んでもらいたい宮沢賢治だ。

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