月曜日, 7月 11, 2011

ツイッターであっという間に伝わった人の死

7月5日に漫画家の和田慎二さんが虚血性心疾患のために急死された。この訃報に関しては翌6日の昼ごろからマスコミ各社が報道するようになった。しかし、この報道が出る前にツイッター上ではまるで伝言ゲームのように和田さんの死が広まり、ツイッターをやっている人の多くは、6日午前中にはそのことを知ってしまっていた。

それではなぜこのようなことが起きたかといえば、6日午前1時ごろに、漫画家の野間美由紀さんが「白泉社と秋田書店のそれぞれから連絡をもらった」ということで、ツイッターで和田さんの死をつぶやいてしまったからだ。それが即座に100人以上の人にリツィート(拡散)され、それがまたリツィートされるような形になり、ツイッター上を席巻してしまったのである。そのおかげもあってか、私も寝る直前の午前2時半ごろに知ってしまった。ツイッターの凄さというか恐ろしさをみせつけられたような出来事だったが、ただ、問題はそれだけでは済まなかった。

野間さんがツイッターでつぶやいていいものかということが問題になった。下記の文章には「野間さんは以前からブログでの行動に批判が多かった」ために今でも批判されているという。確かに人の死をいくら出版社などからの確認をしているとはいえ、ツイッターで軽々しくつぶやいていいものだろうかと思う。親族や関係者からすれば、和田さんの死は一定の時間をおいて公的に発表されるものであり、野間さんがツイッターのような私的なもので先走りでつぶやくことではない。よって、親族や関係者に断りもなく、軽々とつぶやいたことはやはり非礼だとして非難されるだろう。そのことに対して、野間さんも反省しているようで「お知らせするのが12時間ほど早かったのは私の間違いでした」と自分の非を認めている。

先日の松本龍復興大臣の件もそうだが、ツイッターもしくネット上の情報伝達は異常に早い。しかし、それがあるときは流言飛語になりかねない。また、今回のように人の死を軽々しくつぶやくことも問題である。ネットが社会が根付いてはや10年以上経ったが、まだまだ最低限のルールやモラルが確立されていないようである。

「生きてるの? 死んでるの?」 『スケバン刑事』和田慎二さん死去を巡るドタバタ劇
http://npn.co.jp/article/detail/38965024/

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