火曜日, 2月 28, 2012

テレビドラマをあまり観なくなってしまったが


以前は夢中になって観ていたテレビドラマを最近はほとんど見なくなってしまった。観なくなってしまった最大の理由は夜遊び(芸術鑑賞とお酒鑑賞)が忙しくなったせいかもしれないが、それ以上に観る気になれるドラマが少なくなってしまったからでもある。

今日のテレビドラマの主役はほとんどがジャニーズ系か、お笑いタレントもしくはモデル上がりの俳優女優たちである。こうしたキャスティングにしないと、視聴率が取れないのか、それともテレビ誌が取り上げてくれないからなのだが・・・。しかし、これでは自分たちで自分の首を絞めていて、とてもじゃないが面白いドラマが作れるはずがない。

現在のテレビドラマのほとんどは最初に出演者ありきで製作されている。本来は企画および台本ありきで製作されるべきなのだが、これでは視聴率がとれるタレントのスケジュールが抑えられない。そして、そのキャスティングにしても、民放では芸能プロ側に握られていて、テレビ局の力はほとんど及ばないという情けない現実もある。こうしたことによって、企画ありきのドラマではなくタレントありきのドラマになっている。本末転倒のおかしな話で、これではなかなか良いドラマが作れるはずがない。

こうしたこと以外に、ネットの普及などによる若者のテレビ離れ、景気の低迷による制作費の低下などといったこともテレビドラマを面白くなくしている理由であり、他にもいくらかあるだろう。しかし、そんななかでも『家政婦のミタ』のようにお化け視聴率を取るドラマもあれば、結末が解りづらかったが大人の鑑賞に耐えられる『JIN-仁-』のようなドラマもあった。

それゆえに、私がいくらテレビドラマを観なくなったといえども、それほどテレビドラマの将来を悲観しているわけではない。というのも、深夜やBSでは実験的ドラマが放送されていたり、NHKの連続テレビ小説や大河ドラマの作りは案外斬新な部分があったりして魅力的だ。あまりテレビドラマを観なくなってしまったが、今後の若い作り手たちには期待している。

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