日曜日, 8月 28, 2016

テレビや映画は2世タレントを安易に使うべからず

日本には世襲という土壌がある。私は世襲そのものを否定はしないが、それは一部の職人世界での話だけであってほしいと思い、政治家や役者などにはあってほしくないと思っている。

今回の高畑裕太の事件においても、こうした世襲を容認する世間の風潮が背景にあるからだと思っている。役者の世界でも歌舞伎や大衆演劇などは世襲を重視して受け継がれている。しかしながら、映画や舞台(新劇や小劇場演劇)ではまったくと言っていいほど重視はされていない。

これまでに加山雄三、中井喜一、佐藤浩市、香川照之と多くの有名2世俳優が生まれた。それは親の七光りだけでなく、彼らの才能および地道な努力があったからであろう。しかしながら、最近はまったくセンスも何も努力もしない親の七光りだけで役者やタレントになる2世が多い。今回の高畑裕太などはその典型ではないだろうか。

では、どうしてこうした連中が簡単にテレビや映画で活躍することができるかといえば、1に2世という話題性というか売り込みやすさ、2に親の仕事を見てきて育った感性というか即効的な適応力、3に親の七光りもしくは後押し、そして4に世襲を良しとする土壌があるからだろう。

俳優やタレントの子供が親と同じ職業になってはならないという法律はもちろんどこにもない。しかし、親の名前やその周囲を利用したりして俳優やタレントになることは止めるべきだ。同様にテレビ局、映画会社もこうした2世を短絡的に出演することは絶対に止めるべきである。ましてや、2世タレントをスポットを当てた番組を作るなど持ってのほかである。

とにかく、下積みも演技経験もない2世をテレビや映画に使うことだけは絶対にやめてもらいたい。このことはタレントだけでなく政治家も同様である。

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