金曜日, 1月 04, 2019

元号が変わろうが時代は変わらない

年末から年始にかけてテレビや新聞は馬鹿の一つ覚えのように「平成最後」を連発している。しかし、平成が終わろうが2019年は終わらないし、元号が変わろうが時代はそう簡単には変わらない。
 
そもそも日本だけが元号によって時代区分をする考え方がおかしい。江戸時代と明治時代が全く違うことに異論はないが、では明治時代と大正時代がどう違うのかはっきり説明できる人はいるだろうか。大雑把に言えば、明治・大正・昭和初期(20年まで)は一緒に括ることができ、「薩長・華族・軍部時代」もしくは「富国強兵時代」といえる。そして、昭和20年(1945年)以降は「日米安保時代」であり、これは今なお続いている。
 
一方、世界的な時代区分は18世紀後半の1776年のアメリカ独立と1789年のフランス革命、1700年代後半から始まる産業革命、1917年のロシア革命、第二次世界大戦終結の1945年などを境に時代は大きく変わった。近年ではベルリンの壁崩壊の1989年を境に時代は変化した。また21世紀に入っても2008年のリーマンショック以降は時代も地殻変動している。
 
このように世界は元号が変わることなど全く関係なく時代は変わっている。ということで、元号が変わるからといって時代が変わるかのように言うのはおかしい。というかそういう時代区分は愚かでしかない。だから、日本はいつまでも「島国根性」から抜けきれないし、世界から1歩も2歩も時代遅れになってしまう。

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