水曜日, 7月 11, 2007

裁判員制度と検察審査会

裁判員制度というのが何かと話題になっている。裁判員制度とは重要な刑事裁判で、無作為に選ばれた国民が裁判員となり、裁判官と共に審理をする裁判制度のことである。裁判は原則として、裁判員6名裁判官3名の合議制で行われ、2009年(平成21年)5月までに開始される予定になっている。裁判員制度が適用される事件は、原則として地方裁判所で行われる刑事裁判のうちの傷害致死、殺人事件などとなっている。

それでは、どうしてこのような制度ができたかといえば、国民の司法参加によって裁判官ではない市民が持つ常識感覚を裁判に反映すること、裁判時間を短縮することが目的とされている。

この裁判制度が開始されることによって、国民は一生に一回ぐらいは国民の責任として裁判員になる可能性がでてきた。ただ、高齢者や重い病気をもった人、親族の介護・養育が必要な人などは辞退することができる。

私は2000年に半年間、東京第一検察審査会で補充員の仕事をした。このことについては下記のHPに詳しく書いてある。そのときの経験から「人が人を裁く」ということを痛感した。というのも、検察審査会は「裁判をするかしないか」を判断するだけの機関なのに、それでも人の人生を左右するのということが解ったからである。

今度の裁判員制度は検察審査会と違って、直接人の人生を左右する判決を行わなければならない。大変な重責である。自分にはそんな資格はない、と言って逃げ出したくなる人も多いだろう。しかし、自分は微力な人間と思っている人の市民感覚が一番重要であり、それを反映させるのが今度の裁判員制度である。

今日の裁判は判例主義的な固定化した制度になっている。これでは裁判制度がマンネリもしくは空洞化してしまう。それを打破するためにも、市民感覚の意見および考えを取り入れられる裁判員制度は画期的なことを司法の世界に持ち込めるかもしれない。

もし、あなたが裁判員に選ばれたら是非とも参加してください。「人が人を裁く」という重責がいかに大変であるかを学ぶと同時に、自分自身が今後どう社会ならびに司法というものに関わっていくかということを学ぶことができると思います。

東京第一検察審査会
http://www.macnet.or.jp/co/ok21/kensatsu_flame.html

裁判員制度
http://www.saibanin.courts.go.jp/

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

enzaixと申します。
高知県の白バイ事件で、警察のおかしな証拠で刑務所に入った片岡晴彦をブログで応援しています。
現在高知検察審査会に検察に却下された警察を起訴するよう申請しています。検察審査会とはどのような物か情報を集めていまして、あなたの記事を引用、リンクさせていただきたいと思いコメントします。

片岡晴彦さんを支援する会HP
http://www.geocities.jp/haruhikosien/
テレビ朝日の番組配信中
今回「なぜ私が収監されるのか 証拠捏造?えん罪の可能性…高知白バイ事故の真相」を
配信することに決定いたしました。下記の期間中、全編ノーカットで無料配信いたします。
<無料動画配信期間>12月15日(月)14時~12月22日(月)24時http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/story.html
私のブログ
http://enzaix.jugem.jp

よろしくお願いします。

小松克彦 さんのコメント...

リンクの件、わざわざご連絡いただきありがとうございます。片岡晴彦さんの案件、頑張ってください。