日曜日, 8月 28, 2022

飯岡、銚子、佐原の旅(その1)

少し前になるがお盆明け後に千葉県の飯岡、銚子、佐原と旅をしてきた。

なぜ飯岡なんて誰も行かないようなところへ行ったかといえば、飯岡は岩牡蠣の産地として有名であり、また東日本大震災で千葉県で唯一津波の被害を受けた場所でもあったからだ。銚子は飯岡から銚子に続く屏風ヶ浦を観てみたいのと、こちらも何か美味しいものを食べたいという目的であった。佐原は以前にも行ったことがあるが、その時に行けなかった伊能忠敬旧宅および記念館を訪れたかったからである。

飯岡の津波被害のことはいずれ書くとして、銚子の町の賑わいの無さというか寂しさには唖然とした。銚子出身の方には申し訳ないが、銚子が昔のような賑わいを取り戻すのはもはや不可能ではないかと思えた。

銚子港は今でも魚介類の水揚げ量日本一の漁港である(水揚げ額は4位。1位は焼津)。しかしながら、今年は全体の6割のイワシが不漁で漁獲量は半減近くになっているという。また、先週から始まったサンマにしても漁獲量は期待できない。そして、銚子の利根川挟んだ反対側にある波崎(はさぎ)に大型船が入れる港ができたので、そちらに船を取られるのではないかという懸念もある。となると、今年は11年連続水揚げ量1位の座を明け渡すかもしれない。

そして、銚子でいろいろな声を聞いた。

「銚子というと、漁師、農家、醸造(醤油)の3本の矢なんですが、これが仲が悪いんですよ。いつも足の引っ張り合いをしているんです」「駅前のシャッター街でもわかるように、どこもかも後継者不足なんです」「高校野球の影響もあるかもしれません。昔は銚子商が強くて街は一致団結していましたが、今は船橋や木更津に歯が立たず、ベスト8に行けるか行けない状態です」「なんで観光客しか乗らない銚子電鉄が走っているのも地元民として不思議です」

このように、地元民から出る声はほとんど愚痴ばかり。若者のひとりは言っていた。「銚子はマクドナルドはありますが、スターバックスはないんですよ。そんな街に誰が留まりますか」ちなみに、佐原にはマックもスタバもある・・・。



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