火曜日, 3月 13, 2007

東京オリンピックには反対

今度の都知事選の争点のひとつに東京オリンピックが浮上している。昨年夏に東京は福岡を下して、2016年のオリンピック国内候補地になった。ところが、朝日新聞による世論調査では「五輪招致について『これまで通り進めるべきだ』が31%だったのに対し、『いったん活動を止めて計画を再検討すべきだ』が40%と最も多く、『中止すべきだ』は19%だった。」という結果が出た。

http://www.asahi.com/politics/update/0313/005.html

ご存知のように、次回のオリンピック開催地は2008年に北京。そして、2012年はロンドンと決まっている。この流れからいくと、2016年の開催地は南北アメリカかアフリカでの開催が有力視されていて、アジアでの開催は非常に難しい。そのため、東京の本当の狙いは2016年でなく次の2020年にあると私は疑っている。2016年はそのためのデモンストレーションではないだろうか。

さて、この東京オリンピックだが、その招致には絶対反対である。東京の湾岸整備をしようとしているオリンピックは開催が中止された都市博と本質はなにも変わらない。東京オリンピックは所詮、公共事業大好きの土木建築業者を儲けさせ、スポーツしか頭にない体育関係者が喜ぶイベントでしかない。すでに高層ビルが乱立している東京に、さらにお金を一極集中化させる必要性などもない。

私は1964年の東京オリンピックのときの激変を忘れられない。東海道新幹線が開通し、高速道路もできインフラは整備された。加えて、国立競技場、代々木体育館、駒沢競技場といったスポーツ施設も充実していった。しかしながら、同時に行われた都市整備によって、東京が木と緑の町からコンクリートとアスファルトの町になった。

今さらここまで凄い変貌はとげることはないだろうが、それでも、私はオリンピック開催には反対だ。なぜかといえば、税金をそんなところに使うのなら、医療福祉問題、少子化高齢化対策、犯罪防止・治安対策など都市ならでは問題を解決するほうが先であろう。土木建築業者、体育関係者、そしてその後ろ盾の自民党、ヤミ社会の人々だけが喜ぶ東京オリンピックなど今の東京には必要はない。

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