月曜日, 8月 27, 2007

秋の味覚、サンマをいっぱい食べよう

日本の漁業というのはどうも計画性がない。その昔、乱獲のためにニシンは激減した。そして、ここ数年イワシも激減した。ただ、この理由は乱獲だけでなくクジラにもよる影響も大きい。他にもサバなど20種類以上の魚が資源枯渇の危機にあるという。

ところが、サンマは資源量が豊富なのに、漁獲高は制限されている。現在、サンマは年80万トンの捕獲が可能とされているのに、今年の国が認めた漁獲高は30万トン。業界の大漁貧乏を警戒して、漁獲高を制限しているそうだ。

国が漁獲量を決めるのは乱獲を防ぐためと業界からの要望で、科学的な根拠に基づいていない。だから、サンマは漁獲高を増やして、余った分は養殖用の魚粉などに加工することが可能らしい。サンマを魚粉にするとは、もったいないと思われるが、日本は魚粉を大量に輸入しているので、サンマを加工した魚粉が出回れば、魚粉の価格が下がるということで養殖業者にも好都合のようだ。

サンマ漁は11月末ごろまで続く。今年のサンマは、大型で脂の乗りがいい。私が住む目黒はなにかとサンマと縁が深く、消費量も多いという。私も今月だけですでに数匹は胃袋に収めている。魚粉にすることも大事なことかもしれないが、まずは美味しいサンマを味わうようにしましょう。

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