金曜日, 4月 11, 2008

戊辰戦争最後の戦いの地・五稜郭へ行く

仕事で函館に行っていた。この函館、これまでに3回ほど行っているのだが、いつも宿泊するのは駒ヶ岳のある七飯町だったり、イカ飯で有名な森町だったりと、函館市内に泊まったのは今回が初めて。そのため、函館の観光名所といえば函館朝市と自由市場しか知らず、今回は念願の五稜郭へ行くことができた。

ご存じようように、五稜郭は戊辰戦争の最後の戦いの地であり、ここで土方歳三をはじめ数多くの人々が命を落した。五稜郭は1964年に箱館奉行所として築城されたもので、五つの突角を有する星形土塁をめぐらせた様式タイプのお城である。土塁の上を約30分かけて一周してみたが、天候にもめぐまれていたために、数多くの市民が花見の下見をするかのように、シートをひろげて昼食を楽しんでいた。城内には約1600本の桜があるそうで、これがいっせいに花を咲かせれば、それはさぞ見事なものであろう。

城内では古文書、古写真などに基づいて、箱館奉行所の復元工事が行われている。完成は2年後の2010年度だそうである。五稜郭のすぐそばに立つ五稜郭タワーは、以前は高さが約60メートルしかなく、五稜郭を一望することができず、観光客から数多くの不満の声が多かったそうだが、2006年4月にリニューアルした新タワーは高さ約107メートルあり、足元に五稜郭をくっきりと見ることができ、市内はもちろんのこと函館山、津軽海峡、遠く下北半島まで望むことができる。また、展望台には五稜郭に関する展示もされていて、晴れた日ならば十二分に訪れる価値のある展望台である。

ただ、このタワーに上って市内を見渡すと、140年前にわずか5ヶ月の短命ではあったが、ここに「蝦夷共和国」が存在したと、悠久の思いをはせることはできなかった。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。