水曜日, 4月 23, 2014

マスコミ操作およびネット戦略に長けている自民党の「調略」

「調略」とは敵(もしくは相手)を味方(もしくは中立)にするための策略のことをいう。

ご存知のように原発事故をきっかけに、マスコミは完全に原子力村(=政官財学マ)の一員に組み込まれた。そして、政権が民主党から自民党に代わってから、その度合いが更に増した。新聞社の首脳陣たちは安倍首相と会食をするなど、マスコミにとってあるまじき行動をするようになり、もはやマスコミは報道機関ではなく政権の広報機関と化している。

なかでも、NHKは会長や経営委員たちが安倍首相のお友達になってから、その様相が画面上にも露骨に現れはじめ、ニュースの時間帯には毎日必ず首相の動向を報じ、『ニュース9』では大越が政権のヨイショする論評ばかり言うようになった。加えて、安倍が官房長官時代からのお気に入りで「安倍にもっとも近い記者」といわれる女性解説委員の登場回数も増えた。また、安倍は民放のニュース番組までも広告代理店を通じてだろうか、積極的に出演するようになり、テレビでその存在感を増そうと試みている。

安倍政権がこうしたマスコミ&世論・ネット操作に長けているのは、小泉劇場を演出したといわれる世耕弘成参議院議員をはじめとした「チーム世耕」のおかげと思われる。このチームには広告代理店、新聞社、IT企業のメンバーなどが入っていて、どのように安倍をうまくマスメディアに露出させるかを日々企ているという。彼らはまた「自民党ネットサポーターズクラブ」の会員(1万人以上いるといわれる)を先導して、Twitter、Facebook、2ちゃんねるなどで、まるで若者たちが安倍政権を支持しているかのような虚偽的な発言を繰り返している。

このように安倍政権は民主党政権とは違い、マスコミを懐柔して、自らの権力基盤を強固にするように誘導している。こんなことを解っていながら、追随しているマスコミはもはや権力の「提灯持ち」でしかないだろう。我々有権者は、こうしたマスコミやネットのインチキ誘導に誤摩化されないないようにしなければならない。いずれにしろ、現政権の「調略」能力は竹中半兵衛や黒田官兵衛を上回るものがある。気をつけよう。

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