日曜日, 3月 29, 2009

トキめかない朱鷺たち

昨年9月に佐渡で放鳥されたトキ10羽のうち、島内に残っていた唯一の雌が28日に新潟市内で確認された。これによって、無事が確認されている8羽のうち雄4羽は佐渡に、雌4羽は本州にと離ればなれになり、今春の繁殖は難しくなったようである。

このニュース、関係者のみなさんには申し訳ないが、正直笑ってしまった。なんで雌だけが佐渡を離れて本州へ渡ってしまったのだろうか。

雌の方が好奇心が旺盛なのか、それとも飛来能力が高いのか、それともイケメンの雄が佐渡にはいなかったのかなどと、いろいろ考えてしまった。佐渡トキ保護センターの金子良則獣医の話によると、「縄張りを形成する雄に比べ、雌は自由に動き回る傾向にある。トキにとって佐渡は狭過ぎるのかも」と指摘しているそうだ。

新潟県と佐渡市は環境省にトキを捕獲して、佐渡に返す要望をしているようだが、それはちょっとリスクもあるようだし、自然界のルールにも反している気がする。環境省としては、自然繁殖は佐渡でという基本方針は変えないようであるが、少なくとも今後の放鳥計画に悩んでいるに違いない。

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