月曜日, 4月 22, 2013

美食日記「メゾン エメ・ヴィベール」(恵比寿)


先日、友人と美味しい日本料理を食べに行こうと、あちこちに電話してみたが、どこも休みだったり予約でいっぱい。そこで、なぜか思い出したのが某知人がプッシュしていた恵比寿のグランメゾン系フレンチ・レストラン。で、そこへ電話してみたら「カジュアルな服装(ジャケットは着ていたものの、2人ともジーンズ=デニムとも言う)ですがOKですか」と聞いたら快諾の返事。これが大正解の始まりだった。(^_^)v

「メゾン エメ・ヴィベール」は麹町にある「エメ・ヴィベール」の姉妹店として昨年9月にオープン。シェフはフランスの一流店で修行して「エメ・ヴィベール」ではスー・シェフを務めていた岡田秀俊さん。お店は恵比寿駅から駒沢通りを都立広尾高校方面に行った恵比寿プライム・スクエアビルの横、プラザ棟のなかにある。

1階はゴージャスなウエイティング・ルームなっていて、そこでしばらく待ってから2階のダイニング・ルームに案内される。ダイニングにはチェコ製の白いアンティークなグランドピアノ「ペトロフ」が置いてあり、いかにもグランメゾン風という装飾が施されている。一方で、天井にはプロジェクターが吊るされていて、結婚式などのパーティができる設備も整っている。

テーブルはその日の予約客数に合わせて作られるのだろうが、かなりゆとりのある配置。料理は3つのコース(ランチは2つ)があるようで、我々が選んだのは前菜、メインディッシュ、デザートが好きな料理をチョイスできるというフレシキブルなコース。(※印は私がチョイスしたもの)

・一口のお愉しみ「キビナゴと沢ガニの競争」(写真左上)
※アワビのグリエ 香味野菜のマリネとクレソンのソース
・コキヤージュのクレームスープ
・天然真鯛のポワレ パセリ風味 春キャベツのアンブーレ添え
・シャンパーニュのグラニテ
※国産牛フィレ肉のポワレ “ロッシーニ”(写真右下)
・フロマージュ各種
・一口デザート
※柑橘類とプスタージュのブリュレ オレンジのソルベ(写真左下)
・コーヒーと小菓子

お皿は基本的に白を基調としているものを使用。その上に絵心遊び心に満ちた盛り付けをして、食べる前にしっかりと目で楽しませてくれる。加えて適度に温められていて、細心の気配りも欠かさない。

で、料理であるが、上記の料理はどれもこれも逸品というほどの素晴らしさで、ほとんど非の打ち所がない。ソースはしっかり目でいわゆる古典的だと思うが、食材のいかし方というか下味はどちらかというと現代風で、クラシックとモダンの要素を上手く取り混ぜた感じで、その食感・食覚は絶妙というしかない。特に「国産牛フィレ肉のポワレ “ロッシーニ”」はこれまで食べた牛フィレ肉の料理のなかでは間違いなく最高の柔らかさと味わい。フィレ肉とフォグラのマッチングは見事であり、加えて3種類のポテトが味にいろいろな広がりを与えてくれ、アンビリーバブルな世界だった。

お店の作りおよびサービス係の服装はいわゆるグランメゾン系だが、食べに行った我々の服装がカジュアル系ということもあったのか、その対応はもちろん丁寧ながらも畏まった感じは全くなく、こちらも料理を気軽に愉しむことができた。そのせいもあってか、またもやワインのピッチが早まってしまい、ちょっと余分な一杯やお水(“シャテルドン”など)をサービスするタイミングなども心憎かった。というよりもツボを抑えられていた感じである。(^_^)/~

次に行くときはお洒落をしていきたいと思う反面、やはりカジュアルに愉しみたいという気もある。ただ、今度は直前ではなくちゃんと予約しないと、入れないかもしれない・・・。なにしろ、グランメゾン系レストランにしては良心的な値段だし、ランチはコストパフォーマンスを考えればかなりお得だろう。文句なしにオススメの店である。

メゾン エメ・ヴィベール
http://www.aimeevibert.com/maison/

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