水曜日, 11月 07, 2007

老害あって一利なし

タバコは百害あって一利なしだが、読売新聞は老害あって一利なし、である。

今回の大連立構想&小沢一郎辞任劇騒動を仕掛けたのは、福田康夫総理でも小沢民主党代表でもなく、どうやら読売新聞の渡辺恒雄(ナベツネ)らであったことが徐々に判明してきた。このことに関しては、馬鹿げた報道機関の「紳士協定」(馴れ合い)によって、新聞やテレビは報道できないが、いずれ週刊誌が大々的に書くであろう。

ナベツネという男はもともとは大野伴睦の番記者を行っていて、その関係で児玉誉士夫とも、親しくなり、児玉らと共に九頭竜ダム建設の補償問題や日韓国交正常化交渉の場でも暗躍した。大野の死後は中曽根康弘元総理と親密になり、その関係は今日までも続いている。ナベツネと中曽根は共に大の改憲論者であり、その後ろ盾にはロン&ヤス以来親密なアメリカがいる。

もし、今回の大連立構想が成功すれば、憲法改正へのお膳立てができたことになり、この二人にとって万々歳である。仮に失敗したとしても、民主党だけが傷つくだけであって、読売新聞(ナベツネ)および自民党(中曽根康夫)に損することはないのである。そんなことも解らず、ひょいひょいと出てきた小沢一郎は軽薄短小であった。

ナベツネや中曽根などという過去の遺物(妖怪ではない)に踊らされた小沢は相変わらずの壊し屋だが、それに依存しようとしている民主党も所詮子どもでしかない。小沢一郎もあと半年静かにしていれば、民主党政権になろうというのを解っていたにもかかわらず、ここで一騒動起こすようでは大人げないというか、民主党議員たちを自ら信じていないことを露呈してしまった。

いずれにしろ、こうした状況が生まれるだろうことを解っていた上で、党首会談のお膳立てをつくった読売新聞はもはや報道機関でなく完全に第二の権力者である。

読売新聞を購読しているみなさん、あなたの読んでいる新聞は報道機関だけではなく、ナベツネや中曽根による情報操作を行っている特務機関でもあることをご承知ください。

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