火曜日, 4月 19, 2016

オスプレイのデモンストレーションに騙されないように

米軍のオスプレイが南阿蘇村に物資を輸送した。これによって南阿蘇村の人々が救われることは有難い。しかし、この米軍の支援活動が行われるまでの過程が非常に不明瞭である。

一昨日(17日)午前8時過ぎに首相官邸に入るとき、安倍首相は「直ちに米軍の支援が必要であるという状況ではない」と言っていた。ところが、その3時間後には「アメリカ軍から申し入れがあった航空機の輸送支援について受け入れる」と言ったのである。舌の根が乾かないうちの豹変である。

おそらく安倍は会議で閣僚や官僚たちから「今ほどオスプレイの実力をデモンストレーションするチャンスはありませんよ」などと入れ知恵されたのだろう。全くこの男には信念やポリシーという概念がない。史上最低の総理大臣である。

さて、ではオスプレイがどれほどの実力があるかということをいろいろ調べてみると、どうやら陸上自衛隊や航空自衛隊が保有するCH-46の半分程度のようである。中谷防衛大臣は「オスプレイは大量の緊急物資輸送に適している」と強調するが、陸上自衛隊や航空自衛隊がオスプレイの2倍頑張ればいいだけなのである。それなのに、米軍の支援を依頼するというのは、どう考えてもデモンストレーション以外のなにものでないだろう。

ちなみに、東日本大震災での米軍によるトモダチ作戦の米軍からの請求費用は68億円で、その後の思いやり予算を5年で1兆円近くにするという結果になった。このように米軍の支援はボランティアでなければ無料でもない。つまり裏があるのである。そのことを解っていながら、それを決行する安倍が売国奴と言われても別段おかしいことではない。

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