木曜日, 12月 31, 2020

「勝負の3週間」ではない「勝負の3ヶ月」なのだ

10何日連続「曜日最多」を記録中の東京都の陽性者数。陽性率もついに8%台になってしまった。もはや検査数が増えたからだと言っていられない状態である。このままいくと、来月には残念なことに10%台に突入するだろう。そうなると、病院やホテルに入院できない患者が増え、感染拡大は尚更歯止めがきかなくなるのではないだろうか。


以前に書いたが「勝負の3週間」ではないのです。「勝負の3ヶ月」なのです。12月、1月、2月を乗り越えてこそコロナに打ち勝つことができるのではないでしょうか。国も、自治体も、そして私たち個人個人もいかに乗り越えるしかない状態になってきています。

そのためには、国はまずGo to トラベルを2月末まで全国規模で完全停止をして、医療体制の補充(例えば、観光業の人材を回すとか)といった対策を取るべきだろう。また東京都および近隣3県は住民に対して仕事や勉学以外の移動自粛要請。4人以上の会食禁止といった思い切った対策を打ちださなくてはダメだろう。このほかにも、不必要なイベント(朝礼、懇親会など)の禁止、娯楽施設の閉館閉園時間の繰り上げ、最終電車の繰り上げ、土日の電車運行の削減、といったことも実施する必要性がある。

いずれにしろ、早くワクチンが普及することも大事だが、私はそれより早く特効薬が生まれることを願っている。


日曜日, 12月 27, 2020

感染を防ぐには免疫力をアップするしかない・・・。

私は当初よりウイルスは変異すると言い続けてきた。ただその変異の内容が正直見当がつかなかった。ただ、いずれは20歳以下にも感染するウイルスが出てくるだろうなあぐらいであった。そして、現在話題になっている変異種は感染力が70%以上強くなったとか、10代にも感染するとか・・・。こうなると、いつ重症化率が高まるウイルスとか、家畜にも移ってしまうウイルスとかも出てきてもおかしくない。

話が少し横道にずれるが、65歳以上の高齢者はほとんどが基礎疾患を持っている。私は幸いにガン関係の基礎疾患はないが、高血圧症であるので降圧剤などの服用は欠かせない。日本では4000万人以上の人が高血圧と推測されているようで、その半分以上が薬をのんでいると言われている。つまり高齢者の多くが降圧剤を飲んでいる。

さらに、薬をのんでいる人の中で140/90mmHg未満まで血圧を抑えられている人は3~4割程度という報告もあり、多くの人(つまり1000万人以上)はちゃんと血圧をコントロールできていない。要は日本人の12人に1人は高血圧をコントロールできていないのである。要はこれだけの基礎疾患がある人がいるということでもある。

もはや新型コロナウイルスは完全に市中に蔓延している。そのなかには感染力が強いウイルスもすでに入っているだろう。こうしたウイルスに感染しないためには免疫力を高めるしかないだろう。免疫力を高めるためには、バランスの取れた食事、適度な運動、体を温める、ステレスを発散する、しっかりした睡眠、などとよく言われる。これからの年末年始、行政は感染拡大を防ぐために巣ごもり生活を奨励しているが、高齢者は散歩などの適度な運動は忘れないようにしよう。

木曜日, 12月 24, 2020

年末年始は独り暮らしに辛い時期なのだ

年末年始というのは独り暮らしにはもともと辛い時期。仕事も学校もない。飲み屋も盛り場も閉まっている。それゆえに年末年始は帰省したり、旅行に行ったり、友人同士で過ごしたりする。

ところが今年はコロナ禍である。帰省できない。旅行も行けない。友人同士でのカウントダウンも初詣も出来ない。「ないない尽くし」である。では、どうして過ごすのだろう。みんな巣ごもりをするのだろうか。正直それは無理だろう。実は家にいたくない人もいっぱいいるのである。例えば、寮生活をしている人にとっては、寮にずっといること自体が密になったりする。また居候生活をしている人にとっては家にいることはその家の主人(基本的に高齢者)に失礼になりかねない。

東京に住む人の3分1以上は単身者だと思う。そのなかで完全な独り住まいをしている人は7〜8割で、あとの2〜3割は何らかの形で他人と同居していると思われる。ということは、こうした人たちは今年の年末年始をどう過ごすのだろうか。(PCR検査を受けて)帰省する者、同じく旅行する者、ホテルで過ごす者、といろいろだろう。こうした事情のある人を非難したり批判することはできるだろうか。

東京には十人十色、百人百色の事情を抱えている独り暮らしの人がいる。そうした人たちへの配慮なくして、年末年始はステイホームしましょうだのステイ‏ウィズ(ユア)コミュニティしましょうと言うのはちょっと短絡的な気がする。

火曜日, 12月 22, 2020

歳末感謝祭正太郎百貨店(夜の部)

一昨日(20日)は内幸町ホールで開かれた「歳末感謝祭正太郎百貨店」(夜の部)へ行ってきた。座席は1席開けた市松模様のソーシャル・ディスタンス。演目は下記の通り。


入船亭扇ぽう  「一目上り」
春風亭正太郎  「星野屋」
柳亭市馬    「掛取三波」
 〜 仲入り 〜
市馬・正太郎   対談
春風亭正太郎  「子別れ(下)」

開口一番の入船亭扇ぽうは入船亭扇遊の弟子。坊主頭にオデコという愛嬌のある顔立ち。しかし、落語はさすがに入船亭一門ということだけあって正統派。話し方も滑舌も所作もすべてしっかりしていて驚き。顔立ちが幼いのがちょっと損しているかもしれないが、そんなことは気にせずじっくりと王道を歩んでもらいたい。将来が楽しみ。

「星野屋」は星野屋平蔵が馴染みの女・お花と心中をしようとするものの、先に川に飛び込んだ平蔵を見たお花はためらって止めてしまう。しかし、これは平蔵がお花を試すものだった・・・。典型的な滑稽噺だが、正太郎はこれを少し人情噺風にも聞かせる。もっと爆笑噺してもいいような気もした。

「掛取三波」は市馬が得意としている「掛取万歳」の三波春夫バージョン。おそらく今年になって作ったであろう改訂新作版。「掛取万歳」は大晦日に大家を初めとした掛け取りを駄洒落で乗り切ろうとする長屋住いの八五郎夫婦の駄洒落噺だが、市馬師匠にかかるとこれが駄洒落だけでなく、歌舞伎芝居、歌謡曲と変幻自在。ノドに自信のある師匠だが、最後は三波春夫の名曲を何曲も歌い無双状態。その様は師匠が落語を楽しんでいると共に、正太郎の真打昇進を祝う餞(はなむけ)をしているようだった。落語協会会長、ただ者ではない。

仲入り後の対談は市馬師匠の高校時代の泣けるような剣道部のいい話。それを返すかのような師匠柳家小さんのいい話。落語は小さん師匠から習ったのは1つだけで、多くは兄弟子の入船亭扇橋師匠に習ったと。また同じ兄弟子の立川談志が池袋演芸場に来ない話や立川流一門会に登場したりと、面白い話が盛り沢山。市馬師匠、歌だけでなく師匠たちのモノマネも大変上手い。

正太郎の「子別れ」はすでに2回聞いているが、今回は明らかに進化していた。つかみも泣きどころも登場人物の演じ分けもすべて手の内に入れていた。春風亭正太郎は来年には春風亭柳枝を襲名するが、是非とも「子別れ」ならこの人、人情噺ならこの人と言われるような落語家になってもらいたい。



水曜日, 12月 16, 2020

「勝負の3週間」が失敗した揉み消し工作


先週は週の前半3日間(日・月・火)がいずれも前週より陽性者数が下回り、これは高止まりから減少傾向に転じるのかと思われたが、その後の4日間(水・木・金・土)は前週を大きく上回り、一転して減少傾向から増加傾向になった。これは検査数が大きく増加したことよるものだろう。陽性率がずっと6%台なので、こうした日が来るのも当然である。

それにしても、東京や大阪などの陽性率が非常に高い。この陽性率が高いということは、言い換えればウイルスを持っている可能性の潜在率も高いということである。つまり、陽性率が高い東京、大阪に住んでいる人の移動は、他所へウイルスを移動させていることになる。

そして、もはや全国的に連日過去最高の陽性者数を記録している。なかでも京都府、長野県、静岡県、広島県、福岡県、大分県といった府県の増加率が高い。これらの府県が観光県であることは言うまでもない。Go to トラベルによって外部からのウイルスが持ち込まれている、といって過言ではないだろう。

ガースーは「『ウイルスは移動では感染しない』という提言をいただいている、なんて戯言を言っているが、ウイルスは風が運ぶものではない。人間が運ぶものである。それゆえに、東京、大阪に住んでいる人が他所へ移動すれば、これは全国蔓延となり、医療体制が脆弱な自治体はすぐに医療崩壊を起こすだろう。それゆえに、Go to トラベルの全面的停止はもちろんのこと、年末年始の帰省も止めるべきである。もし、どうしても帰らなくてはならない人は、必ず帰省直前にPCR検査を受けた方がいい。

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とまで、予定原稿を書いていたら、政府は一昨日になってGo to トラベルの今月28日から来年1月11日まで全国的に一時的停止すると言い出した。内閣支持率が急激に落ちたからなのかもしれないが、この決定には一定の評価はできる。ただし、1月7日までに感染拡大が止まらないようならば、すぐさま停止期間を月末まで延長するようにするべきである。

いずれにしろ、Go to トラベルの一時的停止はアクセルとブレーキを両方を踏んでいた「勝負の3週間」が失敗した揉み消しでもある。

月曜日, 12月 14, 2020

久しぶりに自宅の風呂に浸かってみて

昨晩久しぶりに自宅の風呂に入った。正確に言えば湯船に浸かったであるが。

17年前に自宅近くにスポーツ・ジムが出来て、そこの会員になってから自宅の風呂に入る回数がめっきり少なくなった。というのも、ジムの風呂場にはシャワー室が8、洗い場が10あり、風呂も大きな浴槽、サウナに水風呂とあり、下手な銭湯より設備はいいかもしれない。それゆえに、ジムで汗をかいた時でけなく、ただ単に風呂に入りに行くこともある。ということで、自宅のお風呂に入るのはジムが休みの夏の1週間と年末年始だけになってしまった。ただし、夏は家でもシャワーだけなので、湯船に浸かるのはほぼ年末年始だけになっていた。

それゆえに、昨晩久しぶりに湯船に入ったときは「足が伸ばせない浴槽はつらいな〜」「掃除しなきゃいけないのは面倒だな〜」などと思ってしまったが、一番ネガティブになったのは「これでノボせたらやばいな〜」ということだった。

実は私はジムでこれまでずっと高齢者(80才以上)のお爺さんたちに「浴槽にひとりだけになってはいけませんよ。サウナも1人になったら出るように」と再三注意してきた。なぜかと言えば、これまでに風呂で倒れた人を2度救ったことがあるからだ。他にも居眠りをし始めた人に注意したこともある。

そこで、今後は自宅で風呂に入るときの注意をネットで検索してみた。そして、今後は最低限でも次のことに注意したい。
・入る前に脱衣所、浴室の温度をあげる。
・お湯の温度は40度以下にする。
・飲酒後の入浴は避けるようにする。
・長風呂はしないようにする。

ということで、お風呂の温度計はあるが、時計がないことは危険だと思い、今後のことを考えてAmazonでお風呂用の時計を注文することにした。



火曜日, 12月 08, 2020

大事なのは3週間ではなく3ヶ月だ

11月に入ってから「我慢の3連休」(by 日本医師会会長)だの「大事な大事な3週間」(by 西村康稔コロナ担当大臣)だの「勝負の3週間」(by who ?)とやたら「3」ばかり強調されるが、実際は12月、1月、2月の「大切な3ヶ月」になるのではないだろうか。とにかくこの3ヶ月を乗り切れるか、乗り切れないかで、海外的な意味合いは別にして国内的な意味合いで東京オリンピック開催の有無が決まるだろう。


先週の東京都の陽性者数はいわゆる高止まりで、この3週間は横ばい状態。今後しばらくこの状態が続きそうだが、次の山場はクリスマス前後ではなかろうか。いくら忘年会の数が激減するとはいえ、この時期はどうしても会食が多くなる。そこらあたりで再度陽性者数が上昇して、1日の平均者数が500人(先週の平均は452人)を超えるようなことがあれば、1月にはさらなる規制強化がされるのではないだろうか。

とにかく大事なのは3週間ではなく3ヶ月だと思う。

木曜日, 12月 03, 2020

吉村大阪府政のコロナ対策は“劣政”である

東洋経済オンライン調べ(11月30日時点)によると、これまでの東京都、北海道、大阪府、愛知県の総検査数、陽性者数、死亡者数は下記の通りである。それによる陽性率と致死率も下記の通りになる。


これをみると東京都(1397万人)の陽性率が低い。おそらく検査数の多さが影響していると思われる。一方で、愛知県(754万人)の検査数が北海道(523万人)より少ないのが不思議だ。

北海道の致死率が高く東京都と愛知県の致死率が低いのは医療体制の差によるものと考えられる。ただ、最近は大阪府(881万人)での死亡者が増加していて、大阪の医療体制もかなり逼迫しているのではないだろうか。

ちなみに、11月の死亡者数は東京都34人、北海道85人、大阪府78人、愛知県24人と極端である。北海道は病院内クラスターが多発したのが要因だと思われるが、大阪府の多さはどうしてだろうか。大阪の医療体制=吉村府政に問題があるとしか言いようがない。

スウェーデンの人生観、死生観は他国と違うようである

今から30年前ガイドブックの仕事でタイを長期旅行したことがあるが、そのときにバンコクの北に位置するノンタブリーという街の波止場で、日本の建設会社で働いていたという男からこんな話を聞いた。

タイにはスウェーデンから数多くの観光客が訪れるが、その多くがリタイアした独身男性が多いという。なぜならば、それは女性を安く買えるからというか、退職金と年金で何ヶ月もしくはずっと女性を囲って暮らすことができるからだそうだ。その背景にはタイ人女性の白人好きもあるそうだ。

それゆえに、こうした男性を狙った犯罪も多く、毎年50人ぐらいのスウェーデン人男性がタイでは殺されているという。そして、そのことに関して本国政府やマスコミは自己責任なのでまったく無関心でいるらしいく、ほとんど報道されないらしいと。

これは30年前の話で今は少し変わっているとは思うが、今回のコロナの集団免疫政策やタイの件を考えると、どうもスウェーデン人の高齢者に対する死生観や自己責任に対する人生観が他国と違うようである。


水曜日, 12月 02, 2020

日本も早く軽自動車タイプの電気自動車開発をするべきだ

写真下は10年前(2010年12月9日)にブログに書いたタクシー運転手との会話。もう1つは昨日の朝日新聞朝刊。
日本の電気自動車開発の呆れる遅さに呆れると共に嘆かわしく思う。日本も早く軽自動車タイプの電気自動車を開発・販売するべきだ。





月曜日, 11月 30, 2020

セリーグが強くなるには、交流戦を36試合に、球場は広くする

あっという間に終わったプロ野球の日本シリーズ。今や実力も人気もパリーグとなったプロ野球。もはやパとセの格差はJリーグのJ1、J2のような状態である。この格差を穴埋めするには2つのことを急ぐ必要がある。

第1に交流戦を以前のように36試合に戻すことである。今のような18試合ではいつまで経ってもセのチームは交流戦で負け続けたとしても、終わればまたなんとかなるみたいな「ぬるま湯」に浸かっているだけになってしまい、真剣な「熱い湯」に浸かる意識がない。一方で、36試合だと交流戦が長すぎるという意見があるが、それならば交流戦は5月とオールスター明けの2回に分ければいい。

第2にセリーグは球場を広くするべきである。狭い東京ドーム、横浜スタジアムは来シーズン終了後に改築工事をするべきである。狭い東京ドームはバッターボックスを後方へ1メートル下げるだけでも外野のフィールドがかなり広くなる。あそこはマウンドが昇降式だが、そんなのぶち壊して移動式のマウンドを作ればいい。もう一つ狭い横浜スタジアムは外野のフェンスの上に高さ1メートルぐらいの透明のアクリル版を設ければいい。神宮球場は改築することが決まっているので、その時は両翼100メールの球場にすることだ。甲子園球場にしても両翼を広げることができるのではないだろうか。

あとはやる気の問題だ。そうしたやる気があるかないかでセリーグもチームも変わる。それができないようならば、いつまでたってもパセの格差は縮まらない。

金曜日, 11月 27, 2020

あれは夢か幻だったのかを思い出せてくれたN響@サントリーホール公演

先日(25日)サントリーホールで聞いたNHK交響楽団(指揮:原田慶太楼)のプログラムは、アメリカ、アルゼンチン、メキシコの作曲家たちによる南北アメリカ大陸を彷徨するプログラムだったが、そのなかで最後に演奏されたメキシコのマルケスによる「ダンソン 第2番」を聞いていたら、45年前のカリフォルニアのド田舎の光景が鮮明に蘇ってきてしまった。

1975年のある日の午後、ルームメイトだったメキシコ人のセルヒオが「カツヒコ、今日はメキシコへ行こう。ただし、30分ぐらいで行けるメキシコだけど」と意味深なことを言ってきた。少し訝しがったが、私が運転する車でサンフランシスコとサクラメントの中間にある私たちが住む片田舎の町から、セルヒオがもつ地図を頼りに小麦畑やぶどう畑のなかにある道をくねくねと走った。

そして、それこそ30分ぐらい走ってから畑のなかにポツンとある19世紀にに作られた家ばかりの町が現れた。町の中心であろう場所にはスピーカーが立っていて、そこからはマリアッチが流れていた。人影はほとんどなかったが、もうメキシコに来たというより西部劇の撮影場所に来たような錯覚に陥った。

車を町外れにおいて、我々はこの町唯一の食堂兼酒場へ訪れた。客は何人かいたが、もちろん全員がメキシコ人でスペイン語の会話がなされたいた。私は「セルベサ(ビールのこと)」と頼むと、しっかり歳を聞かれたので「ヴィエンテウノ(21歳)」と答え免許証を提示した。それからは、セルヒオの助けを借りながら私のつたないスペイン語と英語のチャンポンで主人やお客と話をした。

それによると、ここはゴールドラッシュの頃(19世紀半ば)に出来た町のようで、現在は100人ぐらいの住民がいるが全員がメキシコ人で、そのほとんどは季節(移動?)労働者だと。つまり、彼らのほとんどはここを拠点に何処かで麦、ぶどう、イモなどの収穫があるとそこへ短期的にヘルパーとして住み込みをしては、仕事が終わるとここに戻ってくるそうだ。我々が訪れた時はその端境期だったらしく「あと1〜2時間すれば、ここも満員になるよ」と。

そして、日が少し傾きはじめてからポツポツと人が集まり始め、そのなかにはどう見ても遊女らしき女も混じっていた。そして、みんなはビール(主にドスエキス)やテキーラを飲み始めて、誰かがギターを片手に歌い始め狂騒の世界に変わり始めていった。

あれは夢か幻だったのだろうか・・・。そんなことを思い出しながらN響が奏でるマルケスの音楽を聞いていた。

木曜日, 11月 26, 2020

FA選手は同一リーグかセリーグへ行く傾向がある

私は数年前から日本シリーズはセリーグのパリーグへの挑戦試合と考えていて、セの覇者がパの覇者に勝てるわけはないと思っている。で、今年の日本シリーズも大方の予想通りあっという間に終わった。マスコミは選手層の違いとか、データ分析力の違い、スカウト力&育成力の違い、といろいろ書きたてている。まあどれも正しいと思うが、私は選手のモチベーション(意欲)もあるのではないかと思っている。

その顕著な例がFA選手の移籍先である。FA=フリーエージェント制が開始されたの1993年。これまでに100人近くがこの制度を使って他球団へ移籍している。そのFA選手の多くはメジャーリーグを除くと、なぜか同一リーグへ行く傾向がある。一方で他リーグへ行く場合は、パからセへ行く選手は多くいるが、セからパへ移った選手は7〜8人しかいない。これはセのチームの方が年棒提示がいいからだと言う人がいるかもしれないが、それだけではないと思う。パの選手はセへ行ってもまあ活躍できると思っているが、セの選手はパへ行くことが不安なのではないだろうか。

具体例を申し上げると、あるセリーグの選手がFA資格を取得した。そして、パのチームが地元出身選手ということで熱烈なラブコールを送っていたが、彼が選んだのはセのチームだった。セのチームの方が年棒が良かったからということになっているが、実際はパへ移籍する怖さがなかっただろうか。パのチームは本拠地は広く風も吹く。それゆえにホームランは出にくいし守備も大変である。一方、セのチームの本拠地は狭くてホームランも出やすい。ドーム球場なので風も気にしなくていいから守備がしやすい。そして、パには速球派の知らない投手が多いからパのチームへ行くことを躊躇しなかっただろうか。

この10年間でセからパに移籍した選手は内川聖一(横浜→ソフトバンク)と中田賢一(中日→ソフトバンク)ぐらいである。他にサブロー(巨人→ロッテ)、平野恵一(阪神→オリックス)もいるが、彼らはいわゆる出戻りだし、木村昇吾(広島→西武)にいたっては入団テスト後の移籍なのでまともなFA移籍とはいいがたい。

このように、セの選手がパに移ることは非常に少ない。「人気のセ・実力のパ」と言われてもはや30年以上になる。そして、交流戦がスタートして15年になる。その間に選手たちはその実力差を肌で感じているはずである。セの選手はパへ行って自分の実力が通じるかどうかという不安を持っていると思う。

水曜日, 11月 25, 2020

ついに感染拡大はノンストップ状態に入ってしまったのか

大方の予想を越え、3連休前に東京以外でも1日に300人、400人、500人の爆発的感染拡大が始まってしまった。こうなると3連休後の感染拡大に拍車がかかり、今週以降は政令都市を抱える都道府県では毎週過去最多の感染者数を更新するに違いない。

          5週前 4週前  3週前 先々週  先週
東京都(1397万人)1068人→1193人→1339人→2075人→2821人
北海道(524万人)  245人→ 373人→   732人→1417人→1633人
愛知県(754万人)  189人→ 374人→   504人→  814人→1076人
大阪府(881万人)  512人→ 777人→   923人→1479人→2004人

全国(12616万人) 3938人→4703人→6051人→9572人→13545人

ここまで感染者が増えると、もはや感染経路がどうのこうの言っていられない。誰がいつどこで感染するか解らない状態になってしまった。もうワクチンが配布されるまで防ぎようがないのだろうか・・・。そのワクチン開発・配布も大事だが、私は早く特効薬ができることを願っている。それも後遺症にならない特効薬を早急に開発してもらいたい。そうすれば、仮に感染したとしても、少しは安心できる。

そして、個人的には今はとにかく感染しないように免疫力をアップするよう心がけている。①バランスの取れた食事②適度な運動③しっかりした睡眠などに注意してコロナ禍を乗り切れるよう頑張っている。



火曜日, 11月 24, 2020

さあ、年末年始の移動はどうなる?

何処かのカエル似のオジサンが「我慢の3連休」と言ったが、実際はそのオジサンが推進したGo to トラベルによる「大賑いの3連休」が終わった。私はステイホームで競馬三昧の3連休(成果は言わずもがな)だったが、やはりステイホームとなるとなんやかんや食べてしまい太ってしまう・・・。

で、その3連休後の次なる国民の大移動は年末年始の帰省である。すでにこのことはあちこちで話題になっているようで、先週も飲み屋で常連客たちが年末年始をどうするかを思案中と言っていた。九州出身の人は「私のところは県庁所在地から離れているド田舎だから、周囲の目を考えると帰省は無理」と言い、大阪出身の人は「高齢の親がいるのでやはり迷います」と悩んでいた。

一般的に考えると前者は止めるべきだと思うし、後者はもはや東京も大阪も関係ない状態だから普通に帰ってもおかしくないと考えてしまう。こうした時にPCR検査を誰もがすぐに受けることができれば、ひとまずは安心して帰省出来るはずである。これまで私は医療・介護従事者とライブ活動者は優先的に検査を受けられるようにと主張してきたが、今後は帰省する人にも簡単に受けられるようにすべきである。

もはや以前のようなPCR検査抑制論も無くなったし、地方自治体や医療機関はどんどん検査を行うべきである。それを行えばGo to キャンペーンに関係なく経済活動は行えるのだから。


日曜日, 11月 22, 2020

新宿末広亭11月中席・夜の部

一昨日(20日)は新宿末広亭で開かれていた11月中席・夜の部(千秋楽)を聞いてきた。客席は東京で感染者が2日続けて500人超えしたせいもあり、勝手にソーシャルディスタンスのかなり寂しい状態。なんか20年前の末広亭のようでもあった・・・。出演者と演目は下記の通り。

林家さく平  『転失気』
林家たま平  『出来心』
ニックス   漫才
金原亭乃ゝ香 『桃太郎」
入船亭扇辰  『たらちね』
林家楽一   紙切り
宝井琴調   講談『赤穂義士銘々伝・赤垣源蔵 徳利の別れ』
春風亭柳朝  『猫の皿』
ぺぺ桜井   漫談
林家しん平  (不明)
柳家さん遊  『饅頭恐い』

 〜 仲入り 〜

桂 文雀   (不明)
マギー隆司  奇術
柳家小ゑん  『ぐつぐつ』
入船亭扇遊  (不明)
ストレート松浦 ジャグリング
林家たい平  『井戸の茶碗』

前座の林家さく平はトリのたい平師匠の弟子、というより息子。続く林家たま平は林家正蔵の息子。こちらはすでに二ツ目。落語界も政治家や芸能界と同じように二世三世が多くなってきた。ニックスは芸歴22年の美熟女姉妹の漫才。金原亭乃ゝ香は元ミス東洋大学という美人。ということで、最初の4組は世襲と美人だらけ。w

さく平は落語はともかく舞台転換(座布団返し、マイク交換など)の所作がとてもスムーズ。さすがに蛙の子だけはある。たま平はテレビドラマ(『ノーサイド』)で注目されたが、本業の高座も堂に入っていてかなり期待が持てる逸材。ニックスはお客さんの少なさに戸惑っていたが、それでも妹のトークは軽妙。姉にもう少し覇気が欲しかったが。乃ゝ香は最近二ツ目に昇進したばかりだが、滑舌がとても容姿と同じように綺麗。次はもう少し狭い会場での高座を間近で聞いて(見て?)みたい。w

真打の皆さんのなかで特筆したいのは柳家小ゑんの『ぐつぐつ』。話は居酒屋のおでん鍋でのおでんの具同士の会話。これって三遊亭円丈の噺かと思って調べたら、なんと円丈の元ネタは小ゑんが原作で、小ゑん師匠が本家本元。ということで、この噺を作られたのはかなり前だと思うが、今聞いてもまったく色あせない新作落語。そして、このネタはすでに他の落語家が口演されているのようなので、いずれ古典と定着することは間違いない。元祖『ぐつぐつ』を聞けたことはラッキーだった。

トリの林家たい平は『井戸の茶碗』。この日はたい平が主任を務める中席の千秋楽ということで、たい平はこのネタを最後まで取っておいたのではないだろうか。ということで、マクラもそこそこに本題に入る。話の展開は非常にオーソドックスながら、途中に「笑点」メンバーのくすぐりを入れるなどサービス精神は忘れない。ただ、これは満員のお客さんなら受けるかもしれないが、昨日のような客席が2〜3割しか入っていないという場合はちょっと無理がある感じがする。今後は「落語家は寄席では客層を見ながら、そしてマクラを話していながらネタ=演目を決める」(この日の高座で2人もこのセリフを言った)ではないが、客層を見てネタの内容を変えるぐらいの臨機応変さが欲しいような気がした。それでも、たい平師匠は大ネタを気負うことなく、登場人物の特徴をうまく捉えながらしっかり噺を進めていく。それゆえに、コロナで客席が寂しかったのが残念でならなかった。




木曜日, 11月 19, 2020

霜月の三枚看板 雲助・一朝・小里ん(くもいっちょこりん)

昨日(18日)は国立演芸場で開かれた「霜月の三枚看板 雲助・一朝・小里ん(くもいっちょこりん)」へ行ってきた。3人合わせて214歳の高齢者の会でもある。w 演目は下記の通り。

柳家り助   「桃太郎」
柳家小里ん  「提灯屋」
春風亭一朝  「包丁」
 〜 仲入り 〜
五街道雲助  「夢金
 
開口一番は柳家海舟の弟子の柳家り助。つまり柳家小里んの孫弟子になる。落語の「桃太郎」は子供が大人に桃太郎を教えるという主客転倒の噺。柳家り助は滑舌も良く、テンポも間合いも上手く、ちょっとしたツボを作って軽妙に進めていく。この人、ひょっとするとひょっとするかもしれない。

「提灯屋」はチラシ広告の読めない町民のために隠居がその広告を読むというたわいも無い噺なのだが、百戦練磨の柳家小里んの手にかかると、外連味のない正統な小噺のように聞こえてくるから不思議。

「包丁」は新しい女ができたので今世話になっている女(清元の師匠)の別れ話を友人に頼んだら、その友人がその女の新しい男になってしまうという滑稽噺。前日まで体調にちょっと不安があった春風亭一朝だったが、そんな素振りは微塵も見せず、自慢の喉も聞かせながらじっくりと噺を進めていく。一朝懸命のいい味を出していた。

「夢金」は船頭の熊蔵が商家の娘を悪党の侍から救って、最後には200両の大金を手に入れるという夢噺。五街道雲助は江戸風情の光景を語りと所作で描いていき、ひとときの江戸の夢物語を味わえさせてくれる。雲助師匠の小粋な世界はほのぼのしていて楽しい。






日曜日, 11月 15, 2020

コロナは大したことがないと思っている人は北海道へ行こう

世の中には「コロナは流行っても大したことにはならない」と思っている人が結構いる。こう思う人は身近に高齢者や基礎疾患をもっている人がいないのか、自分の仕事が客商売でなかったり、そうした友人も知人もいないのだろう。まあこういう人は周囲に気配りをしないセルフィッシュな人が多いので、どんな声も聞く耳をもたないだろうから、自分もしくは身近な人が当事者にならない限り、考えを変えることはないだろう。

確かに現在の日本は諸外国に比べて感染率も致死率も低い。しかし、何度もいうがウイルスは変異する。先日東京大学の河岡義裕教授らの研究グループが発表した論文によると、現在世界で流行しているウイルスは、中国・武漢から始まった従来型のウイルスより感染力が強いことがわかったという。その感染力は変異型の方が従来型より人の細胞に入る能力が3~8倍高かった、とのこと。

今やアメリカでは日に15万人近く、ヨーロッパ各国でも3万人前後が毎日感染している。アメリカでは西部のカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州が州外への旅行の自粛や、州に到着した人には14日間の自主隔離を行うことを求めることになった。似たような措置はヨーロッパ各国でも行われていて、州や県単位での移動制限を設けている。

ところが日本はどうであろうか。相変わらずGo toキャンペーンである。しかし、北海道では連日感染者が200人超えで、死亡者も相次いでいる。「コロナは流行っても大したことにはならない」と思っている人は、いい機会なのでGo to キャンペーンを利用して、魅力度ランキング1位の北海道を思いっきり旅行しよう。



土曜日, 11月 14, 2020

精彩に欠けた大相撲11月場所6日目

昨日は両国国技館に大相撲11月場所を観に行ってきた。今場所から最大観客動員は5,000人となり、マス席も1席に2人座れるようになった。ところが、どう見ても客席は1階のマス席が8割程度、2階の椅子席にいたっては1〜2割程度しか入っておらず、トータルで3,000人余ぐらいしか入っていないような寂しさであった。


というのも、今場所は初日から白鵬、鶴竜の両横綱が休場、3日目から大関朝乃山が右肩負傷で休場、そして5日目から新大関正代まで欠場して、大関は貴景勝1人というお寒い場所になってしまったからであろう。加えて、コロナ禍ということもあり地方から団体客も少なく、また外国人にいたっては皆無ということで、客席の彩りというか寂しさは驚くほどであった。

そして、取組も「待った」はほとんどなくて良かったのだが、「物言い」がまったくないというハッキリした勝負ばかりで、接戦のない盛り上がりのかけるものばかりであった。特に十両はそのほとんどが幕内経験者ということもあり、顔馴染みであるのはいいのだが、なんか気の抜けたサイダーみたいな取組ばかりでちょっと愕然とした。


今場所の大相撲が今後どうなるか分からないが、2ヶ月後の来年1月にまた本場所が開かれるとき、両横綱が出ないようであれば、即刻引退勧告を出すべきであるし、他の関取しても精彩のない相撲をした者に対しては罰金を課すなどの制裁処分を下すと当初から通達を出さないと、大相撲はダメになってしまうような気がしてならなかった。なんかチケット代の半額も満たされた感がない大相撲観戦だった。

【追記】土俵入り前、十両最後の取組に登場したのが琴奨菊。千代ノ皇に寄り切りで負けたが、この相撲が結局最後の土俵となった。おつかれさまでした。

木曜日, 11月 12, 2020

栃木県が何で魅力のない県なの?

ブランド総合研究所なるところが毎年発表する「都道府県魅力度ランキング」で今年は栃木県が最下位となった。8年間最下位を続けた茨城県は47位から42位へと大躍進した。

このランキングがどのようにして作られているかは全くの不明だが、個人的見解を言わせてもらえれば、栃木県の魅力度は茨城県や群馬県よりは低くない。茨城県の人には申し訳ないが、私が茨城県を訪れたのは3回ぐらいしかない。いずれも仕事(水戸2回、日立)だけで、競馬好きの私ですら美浦トレセンに行ったことはないし、陶器で有名な笠間へも行ったことがない。一方、栃木県となると少なくとも10数回以上は行ったことがある。宇都宮、栃木、日光、湯元温泉、那須温泉、足利、足尾、大田原などで、埼玉県より間違いなく訪れた回数は多いと思う。ちなみに群馬県は高崎、前橋、沼田、安中、桐生、スキー場、温泉地などで、これまた埼玉県より数多く訪れている。ということで、個人的には北関東では茨城県がダントツに訪れた回数が少ない。

では、全国的にみると、私が行ったことがない県は和歌山、徳島、高知の3県なのだが、これまで訪れた県のなかで、申し訳ないが魅力を感じなかった道府県となると、すぐに頭に浮かぶのは福井県、三重県、山梨県だろうか。福井県となるとへしこぐらいしか頭に浮かばない。三重県となると伊勢以外に何があるの?と聴きたいぐらい。山梨県にしても富士山は別にして他にはワインぐらいしか魅力のあるものが頭に浮かばない。

ということで、私にとって都道府県魅力度ランキングの下位は栃木県ではなく福井、三重、山梨、茨城の4県となる。まあ、こんなランキングはどうでもいいことなのだが、やはり栃木が最下位というのには納得がいかない。来年はぜひとも関東以外の県が最下位になってもらいたい。




火曜日, 11月 10, 2020

2週間前より約1.25倍。北海道、愛知県、大阪府はもっと。

この2ヶ月横ばい状態だった東京の新規陽性者数が明らかに増加傾向に転じた。3週前は1068人だったのが、先々週は1193人に、そして先週は1339人である。2週間前より約1.25倍になっている。

東京以上に感染者が増えているところが、北海道、大阪府、愛知県である。

            3週前 先々週 先週
北海道(524万人)   245人→373人→732人 約2.98倍
愛知県(754万人)   189人→374人→504人 約2.66倍
大阪府(881万人)   512人→777人→923人 約1.80倍

この勢いでいくと、週単位でも北海道と大阪府の感染者数は東京都を上回りかねない。こうした状況を作ったのはGo to トラベルの影響であると共に、大阪府などはあの都構想の住民選挙の影響もあったのではないだろうか。もし、あれが郵便投票も認められていたら、大阪の感染者は減らすことができたのではないだろうか。今後、日本でも郵便投票が行われるようになればいいのだが・・・。


こうした状況になると、東京都でも21日〜23日の3連休以降には1日に300人、400人、500人の爆発的感染拡大が始めるのではないかと危惧してしまう。もしそうなると、また酒類を提供する飲食店は夜10時までの営業になり、室内でのライブ活動やイベントは徹底したソーシャル・ディスタンスや制限が求められるだろう。今後とも細心の注意が必要だ。

日曜日, 11月 08, 2020

トランプは所詮過半数の支持がない大統領

アメリカ大統領選が“ほぼ”決着した。日本での予想はどちらが勝つか分からないというのが大半であったが、私はバイデンが勝つとずっと信じていた。



なぜかといえば、アメリカ国民も日本と同じように反知性主義に疲弊していると思ったからである。トランプの馬鹿にしきった言動には流石に中間層や保守層からも反感を抱かれていた。加えて、コロナ対策の甘さに呆れていたこともある。ましてやトランプ自身まで感染する失態を演じるなど、感染症の恐ろしさを軽視したのが最大の失点だった。

今は“まだ”開票中ということで報道もしくは調査されていないのかもしれないが、いずれコロナ感染者の政党支持率がわかるに違いない。この調査が行われたら感染者の6〜7割は共和党支持者と判明するのではないだろうか。なにぶん共和党支持者はマスクをしないのだから。仮にこのような結果が出たら、感染を拡大させたのは間違いなくトランプの仕業となる。こうしたことを多くのアメリカ国民はある程度察していたに違いない。

あとバイデンが戦術的に成功したのは徹底したブルーウォール(本来は民主党が強い地域)へのテコ入れだろう。バイデンはデラウェア選出だが、生まれはペンシルベニアなので、出身地では絶対に敗けたくなかったので、相当数の演説を行なっていた。これがかなり影響したのか、ミシガン、ウィスコンシンとブルーウォールの2州とミネソタで、共和党からの覇権奪還に成功した。

そして、トランプは西部の保守層が多いネヴァタでも敗けた。これはコロナのパンデミックによってラズベガスやリノなどの観光客が激減して大量に失業者がでたからである。つまり、これもトランプのコロナ対策の失敗の証でもある。

トランプはジョージアやアリゾナでも敗けそうである。ただ、この2州での敗ける理由は、コロナだけでなく人口構成が変わりつつあるからである。ジョージアの中心地アトランタ周辺には新たな企業が多くでき、ここ数年民主党支持基盤の東部から数多くの人が移住するようになった。一方、アリゾナはカリフォルニアで成功したヒスパニック系が土地価格がカリフォルニアより安いアリゾナに求めるようになり、アリゾナでヒスパニックの人口がここ数年激増したことによる。こうしたことから、ジョージアもアリゾナももはや共和党の安定州とはいえなくなっていたのである。

現時点で、アメリカ全州での得票率はバイデン50.6%、トランプ47.7%である。トランプは前回の46.0%(ヒラリークリントンは48.1%)より多いものの、過半数を越えることはできなかった。オバマ前大統領は2008年の選挙では52.9%、2012年のときには51.06%を獲得している。つまり、トランプは所詮、過半数の支持を得られない大統領なのである。


木曜日, 11月 05, 2020

さん喬を聞かぬは一生の損

昨日(4日)は久しぶりに浅草まで足を伸ばし、浅草見番で開かれた「さん喬 双つ玉 ~お藤松五郎・鴻池の犬~」という落語会を聞きに行ってきた。会場は浅草芸者のお姐さんが踊りや三味線などの稽古をする場所で、座席は余裕のある座布団席が主体。演目は下記の通り。

春風亭枝次  「子ほめ」

柳家さん喬  「お藤松五郎」

 〜 仲入り 〜

柳家さん喬  「鴻池の犬」

       ♪三味線 太田その

開口一番の春風亭枝次は春風亭百栄の弟子。最近行く落語会の開口一番はなぜか「子ほめ」ばかりで、話が始まった途端に苦笑してしまった。ごめんなさい。

「お藤松五郎」は名人・六代目三遊亭圓生が得意とした話らしい。主人公は3人。茶屋を営む美人のお藤とその母。2人は道具屋の旦那に世話になっている。お藤を慕う一中節の三味線弾き松五郎。そして、母がお藤と松五郎の仲をとりもたそうとするが、話は奈落の底へ落ちるかのように二転三転していき、最期は・・・。先日聞いた「浜野矩随」と同じように柳家さん喬はその表現力で観客をぐいぐいと江戸の世界に引きずり込ませる。ただ、今回は初演ということもありちょっとぎこちない部分も見受けられた。それでもこの複雑怪奇な話を真正面から真摯に演じるている姿は素晴らしかった。この噺はさん喬の新たなる境地を開くかもしれない。

「鴻池の犬」は上方落語の名作。それを東京風にアレンジ(誰がしたの?)。ある商家(乾物屋?)の小僧が3匹の捨て犬(クロ、ブチ、シロ)を育てる。しかし、そのうちの1匹クロが大阪の鴻池にもらわれることになった。クロを一番可愛がっていた小僧は、クロがいなくなった後はブチとシロを邪険にするようになり、ブチは不慮の事故に会ってしまう。翌日シロは大阪にいるクロ兄に会いに行くために江戸を出る。大阪への道中はお伊勢参りをする犬ハチと旅をする。この時の道中は下座(お囃子)も入り楽しい。そして、伊勢と大阪に別れる時の切なさをさん喬は見事な“犬芸”で表現する。ハチと別れたシロは大阪でクロと再会する。とてもメルヘンチックな物語であり、ファンタジックなさん喬ワールドを満喫。以前「さん喬を聞かずして落語を語るなかれ」の気持ちでいると書いたことがあるが、今や「さん喬を聞かぬは一生の損」という気持ちでいる。



木曜日, 10月 29, 2020

選挙対策のためのGo toでなく、本当に困っている人へのGo toを

世の中はGo to トラベルだのGo to イートなどで盛り上がっているようだが、困っているのは観光業者や飲食店ばかりではない。ライブ活動者たちや安い居酒屋だって、みんなコロナ禍で困っている。ということで、私は世の偏屈どもと同じように独り勝手にGo to アートやGo to ドリンクを行なっている。

ご存知のように演劇、映画、音楽、演芸などの関係者はコロナ禍で収入が減り、現在はできる限りの感染拡大防止策を試行錯誤しながら活動を再開している。私もそれに応えるべく、9月から落語会、コンサートなどに足を運ぶようにしている。しかしながら、その観客数の少なさには驚かされる。

昨日もサントリーホールで開かれたN響コンサートに行ったのだが、観客数の少なさに唖然とした。以前のN響公演だとチケット完売は当たり前だった。ところが昨日の公演では観客席がソーシャル・ディスタンス方式で最大に入っても800人ぐらいだが、実際は500人ぐらいしかいなかっただろう。同様に落語会にしても市松模様の座席でも満員になる会などは限られているようだ。

政府=自民党は税金を使って選挙対策(次の衆院選および都議選)のためかのようなGo to キャンペーンを行なっているが、本来はもっと弱者を救うGo to を行うべきではないだろうか。Go to アート、Go to ドリンクは無論のこと、スポーツ観戦を促すGo to スポーツや花を買うGo to フラワーなどまだまだやるべきGo to キャンペーンはあるはずだ。


日曜日, 10月 25, 2020

携帯電話を使いはじめてはや29年

机の整理をしていたら、引き出しから携帯電話がいっぱいでてきた。

私が初めて携帯電話を買ったのは1991年の暮れだった。機種は写真(Wikipediaから借用)にあるムーバN。これは2つ折り携帯の先駆けであり、電池もMサイズとLサイズがあり、Lサイズだと待受時間が1日ぐらいあり、通話も1時間近く可能だったような気がする。また電話番号は090や080で始まるのではなく、030で始まりその下は6桁だった。


当時の携帯電話の初期費用は高く、保証金10万円と新規加入料45,800円にレンタル料を含む毎月の回線使用料17,000円が必要だった(1993年に廃止)。今考えるとかなり高額だったが、当時は出版バブルだった(1995年まで)ので私は使えたのだと思う。

その次に使ったのがこのデジタル版のデジタルムーバ(1993年3月から利用開始)で、その後は2〜3年に1回ぐらいのペースで買い替えたように思う。今思うとこの時代の携帯電話を保存しておかなかったのが残念でならない。


そして、1999年からiモード・サービスが開始され、私も写真左端にあるN503i(2001年3月3日発売)でiモードを利用するようになった。この携帯は待受時間が約460時間もあり、iモードでいろいろなサービスを受けられることができ、当時としては画期的であった。それに続くN253i(写真左から2番目・2004年10月29日発売)はとても軽量(95グラム)で使いやすかった覚えがある。その後はN903i(写真左から3番目・2006年10月12日発売)、N-06B(写真右端・2010年6月4日発売)と買い替えていったが、2011年の東日本大震災の頃から、iPhoneを使い始める友人が多くなり、その便利さに私も徐々に刺激を受けてきたというか、嫉妬を感じ始めた。

そして、iPhone 5(2012年9月21日発売)が発売されるとき、今度こそNTT DocomoからiPhoneが発売されると期待したのだが、残念ながらiモードに執着したDocomoはiPhoneの発売を見送った。それに失望した私はAppleから直接iPhone 5を買い、Docomoに見切りをつけてSoftbankに乗り換えた。私のような人はかなり多く、ここからDocomoの低迷が始まり、当時は60%以上のシェアを誇っていたが、今では38%になってしまった。

私が携帯電話をはじめてはや29年になろうとしている。自分で言うのもなんだが私はワープロ、パソコン、そして携帯電話の初期段階から利用しているので、ある意味時代の先端を進んでいたのかと思う。しかし今となっては企業にとっていいお客さんであったでしかない。これからどんな先端技術品が登場するか分からないが、歳を考えるともういいお客さんにはなれそうもない。(苦笑)

木曜日, 10月 22, 2020

インバウンドにはまったく興味がなかった

なんか後出しジャンケンのようなことを書くようで申し訳ないが、10年以上前よりなんでインバウンドの仕事をしないのですか、とよく聞かれた。確かに私は適当に英語もできるし、スペイン語、フランス語も少し勉強しなおせば、観光客相手ぐらいの仕事ならできただろう。

しかし、なんかずっとインバウンドというか外国人相手の仕事に就くのに拒絶感をもっていたし、懐疑的ですらあった。というのも、私は別に語学を勉強するためにアメリカに行ったわけではないし、今でも語学は単なるコミュニケーション・ツールとかしか考えていない。そのために、通訳とか翻訳という仕事はできないし、そんな優れた能力も持ち合わせていない。

また、仮に外国人相手の仕事をするにしても、私が住んでいる目黒区というところが外国人観光客に魅力的な場所ではないし、かといって都心や下町へ通勤してまでする気もなかった。ましてや年老いた母親を抱えていては無理でもあった。つまり、さほど自由の身でもなかったので、こうした仕事に携わるのは難しいとわかっていた。

それでも、道端で外国人から道を聞かれたら、いつも答えていた。以前も書いたかもしれないが、私はなぜか見知らぬ外国人からよく英語で声をかけられる。それに丁寧に答えると驚く人もいるが、まるで普通のことかのように去っていく人もいる。また、海外オケが来た時のパーティなどにはできる限り出席して、親交を深めるようにもしている。

結局のところは私の信念というか我儘で、外国人をもてなすというか、お金が派生してまでの仕事(つまりインバウンド)はしたくなかっただけなのだろう。今となってはそれが正解だったのかもしれない。


火曜日, 10月 20, 2020

これからは飲食店等で十二分の換気対策を

ヨーロッパでは1日の感染者数が1万人を超す国が続出しているが、日本は9月上旬より1日平均500人前後とある程度落ちついている。東京の感染者数も下記データをみればわかるように横ばい状態である。


さて、10月15日の東京都の発表によると、感染経路で最も多いのは家庭内感染だった。前々週31.9%、前週30.2%、そして先週は31.8%だった。これで11周連続家庭内感染が多いことにもなった。一方で病院や寮などでクラスターが発生したこともあり、病院、介護施設、学校などの施設内感染が前週の16.7%から21.7%へ増加した。つまり、家庭内感染および施設内感染が半数を占めていることになる。やはり住居での感染は多い。次いで、職場9.7%、会食9.1%、接待を伴う飲食店7.4%となってなっている。ちなみに職場では休憩室、喫煙室などが危険だという。大まかに言って、感染のほとんどは室内で起きていると考えられる。

そんななか、東京では10月17日以降肌寒い日が続くようになり、飲食店でもドアを閉じる店が多くなったような気がする。今後も日中は暖かくとも夜になると気温が下がる日々が続きそうなので、飲食店は換気対策を徹底化しないと、また飲食店での感染が多くなり夜10時閉店となりかねない。それゆえに、これからの時期は飲食店だけでなくすべての商店、職場などでも換気には十二分に配慮を願いたい。

土曜日, 10月 17, 2020

焦燥し始めたIOC

国際オリンピック委員会(IOC)が焦りはじめている。

IOCはご存知の通りスポーツ貴族の集まりである。オリンピックでメシを食っている連中である。別に彼らは4年に1度の夢の場所を提供しているわけでもなんでもない。そんな彼らが来年8月に東京オリンピックをなんとか開催したい、つまりなんとかIOCに収入を得るために、とどのつまり自分たちの収入を得たいがために、焦りだしている。

先日来日した世界陸連のセバスチャン・コー会長は「新国立競技場は世界選手権を開催するのに、ふさわしい競技場だと実感した。世界陸上を東京でやろう」などとおべんちゃらをいい始めた。ちなみに、新国立競技場はオリンピック後に球技場に変更することになっている(何処まで本気か分からないが)。また、IOCのバッハ会長にしても何の根拠もなく「われわれは安全な五輪を開催する準備ができている」と言い始め、11月に来日することになっている。

しかし、現実を見てみよう。世界での新型コロナウイルスの猛威は止まらない。ヨーロッパ、インド、アメリカなどでの感染拡大に全く歯止めがかからない。ワクチンや特効薬の開発にもメドがたっていない。加えて、日本人のオリンピック熱も明らかに醒め始めている。知人のなかには「オリンピックは4年に1回アテネ開催すればいい」とか「アメリカのテレビ局を無視して、10月開催にすればいい」などといいはじめている。

そして、東京都医師会の尾崎治夫会長は「やるとすれば無観客。(テニスの)全米オープンのような形でやっていくのが、妥当な線ではないかなと思います」と観客が入るオリンピックには否定的である。その上で、都内の医療体制について「今医療機関は疲弊し、経営状況も悪い」と述べたうえで「オリパラのために協力してくださいと言えるような状況がくるかは疑問に思う」とも話している。

IOCは焦っているが、現状は実はとても厳しい。

木曜日, 10月 15, 2020

良い趣味なのか悪い趣味なのか解らないが・・・

良い趣味なのか悪い趣味なのか解らないが、ときどき気まぐれで行きつけの居酒屋などに食器(陶器)をプレゼントする。

というのも、実は私が住むビルの1階に小洒落た陶器屋(和食器)さんがある。で、そこをたまに覗くのだが、自分好みのお皿などがあっても、それを買って自宅で使おうとは思わない。というのは、良いお皿があってもその上に自分の調理した料理を乗せようなんて思えないからだ。別に身分不相応とかいう問題でなく、私にはおこがましいというか、失礼だと思ってしまう。

その話を写真の陶器を作っている木曽志真雄さんに話したら「そんなことないですよ。千切りキャベツだっていいです」と。しかし「私は、とてもじゃないですが、無理ですよ。素人には素人なりの市販の皿でいいんです。こうした作家さんのお皿はやはり料理人が作ったものを載せないと・・・」というと、すると店主が「買ってきたお刺身をそのまま盛り付けて、密かに楽しむのもいいんですよ」と。

う~ん、確かにこうした皿に自分の料理をもったら、美味しく見えるかもしれない。市販の刺身でも千切りキャベツでも美味しく見えるに違いない。しかし、私の作る料理などは種類が限られているので、とてもじゃないが盛り付けなどできようがない。やはり、知り合いの店にあげるしかないなあ・・・。





水曜日, 10月 14, 2020

まだまだとても安心できない状況

東京都が発表した先週の陽性者数に大きな変動はなかった。ただし、感染経路不明率が悪くなっている。ちょっと心配である。これではいつまた陽性者数が増えてもおかしくない。秋冬の波はもう目の前に来ていると言ってもおかしくないのだから。


そして、もう一つ心配なのが東京ではないが埼玉で起きたミュージカル劇団のクラスター。ミュージカル劇団ということで歌のシーンが数多くあり、これが源になったのかもしれない・・・。劇団は、手指の消毒や稽古中のマスク着用など感染対策を行っていたという。しかし、稽古場で音響を使うためにどうしても密閉された状況になる(換気扇やエアコンの送風などは利用していると思うが)。

カラオケ・バーでもクラスターが起きるように、やはり大きな声で歌うことはクラスターを起こす要因のようである。残念でならない。とにかく体調の悪い人は密閉された稽古場への立ち入れは止めるようにしかないのかもしれない。難しい判断を強いられると思うが・・・。

また、日大バレー部でも20数人が感染するクラスターが起きたという。

そして、何よりもライブ活動を行う人に対して無料もしくは安価でPCRなどの検査をできる体制を作るべきである。そうでないと、死活問題にもなりかねないし、芸術やスポーツといった文化を滅ぼしかねない。何度も言うようだけど、医療・介護従事者およびライブ活動をする人には、いつでもどこでも何度でも検査を受けられるようにするべきである。


月曜日, 10月 12, 2020

テレビ放送の免許認可が報道の自由を束縛している

今やまともな報道ができる新聞は非常に少ない。東京新聞、毎日新聞、日刊ゲンダイくらいか。たまに朝日新聞も加わるが・・・。では、どうしてそんな状態になってしまったかといえば、それはテレビ局にある。

下記は東京の民放各局の経営体制である。

日本テレビの株式15%は読売新聞、他に関連会社が20%以上を保有している。当然ながら日テレは読売新聞の子会社である。東京放送の大株主に毎日新聞の名はない。TBSはもともとラジオ東京のテレビ局としてできたので毎日新聞とはなんら関係がなかった。

同じことはフジテレビにもいえる。フジテレビの大株主に産経新聞の名はない。これはフジがニッポン放送のテレビ局としてできたために、元々は産経新聞とはなんら関係もなかった。それがフジサンケイグループとなるのだが、名が体を表すようにフジの方が産経新聞より格上である。よってフジテレビに産経新聞の天下り社員はほとんどいない。

テレビ朝日の株式25%は朝日新聞。テレビ東京の株式32%は日経新聞。よってこの2局は新聞社の完全子会社である。

こうしたことから、テレビ放送の免許認可権を政府に握られている読売新聞、産経新聞、朝日新聞、日経新聞は政府批判をすることがなかなか難しい。一方で、テレビ局に関係の薄い毎日新聞、テレビ局をもたない東京新聞(親会社の中日新聞はテレビ局を持っているが)、そしてタブロイドの日刊ゲンダイはテレビ局を持っていないので、自由にものが書ける。

つまり、いかにテレビ放送の免許認可が報道の自由を束縛しているかということである。

金曜日, 10月 09, 2020

特選落語会「錦秋四景」下(夜の部)

コロナ禍でなかなかオーソドックスな落語会が開けないが、昨日(8日)は私の好きな噺家4人が揃いぶみの落語会ということで、雨降るのなかでもちょっと高揚感を抱きながら、会場の国立劇場小劇場に向かった。座席は市松模様に空席を設けたソーシャルディスタンス形式。演目は下記の通り。

柳亭左ん坊  「子ほめ」

柳家三三   「坊主の遊び」
柳家さん喬  「浜野矩随(のりゆき)」
 〜 仲入り 〜
桃月庵白酒  「死神」
柳亭市馬   「味噌蔵」

開口一番。前座の柳亭左ん坊は柳亭左龍の弟子。つまり柳家さん喬の孫弟子にあたる。「子ほめ」は与太郎噺(ここでは八五郎)だが、その話を左ん坊は滑舌良く実直に勧めていく。その様は師匠の柳亭左龍ではなく柳亭市馬を彷彿させる。まだまだ情景描写とかに甘さがあるが、懐が深い感じで将来が楽しみだ。

「坊主の遊び」は隠居した爺さんが吉原でひと騒動起こすという滑稽噺。柳家三三は持ち味の淡々さ出しながら、その隠居と花魁を共に茶目っけたっぷりに演じる。ただ、ひとヒネリが欲しかった感じだった。

「浜野矩随」は腰元彫りの名人だった浜野矩康(のりやす)の息子が親父の域を越えるか越えらないを描いた人情噺。柳家さん喬は本当にこうした講談話というか江戸話を演じると天下一品だ。今や彼の右に出る者はいないというぐらい上手い。観客を江戸の町なかに引き込ませる情景描写、そして主人公の浜野矩随、道具屋の若狭屋新兵衛、矩随の母親をきっちりと演じる。完全な名人芸である。

前座を含めた4人が柳家のなかに1人、「古今亭」の「金原亭」の「五街道」の「桃月庵」と言って、いきなり観客の心を掴んだ桃月庵白酒。彼が演じる「死神」は怖さなんか微塵もない抱腹絶倒編。白酒も今や柳家喬太郎ばりに天下無双状態で、そのエグさは素晴らしい。どんどん突っ張しってもらいたい。

「味噌蔵」は味噌問屋のケチな主人がいない間に使用人たちが宴会を行うが、そこに主人が帰ってくるという噺。柳亭市馬は途中に自慢のノドを聞かせるなどサービス精神旺盛で満員の観客をいい気分にさせる。コロナ禍でなかなか味わえない良い落語会はこう締めるんだよ、とお手本を示してくれるような味わいのある「味噌蔵」だった。こういう締めがあると、雨の中でも足取り軽く飲み屋へ向かうことができる。

久しぶりに落語を十二分に堪能した。


木曜日, 10月 01, 2020

NTT Docomoは敗北の歴史・・・

NTT Docomoが親会社のNTTに買収される。それにしても、Docomoの歴史は敗北の歴史であった。

私が初めて携帯電話を手にしたのは1980年代後半で、当時の電話番号は現在の090や080で始まるではなく030で始まり、通常は030-00-00000と表記された。つまり今のような090-4桁-4桁ではなく030-2桁-5桁だった。また電話会社もNTT Docomo、セルラー(現・au)、東京デジタルフォン(現・ソフトバンク)の3社で、NTT Docomoだけが全国展開、セルラーは主要都市のみ展開、東京デジタルフォンは東京近隣だけというまだ携帯電話黎明期だった。そうしたことから、NTT Docomoのシェアは全体の7割ぐらいあり、圧倒的な力を持っていた。私も全国に行く仕事が多かったので当然ながらNTT Docomoの携帯電話(NECのアナログ・ムーバN3だったと思う)を購入した。

それから何年かしてNTT Docomoはi-modeを開発した。これは携帯でパソコンが観れるなど画期的であったが、Docomoはi-mode独自に関するアプリの資金を費やしたり、世界展開にも失敗して約2兆円とも言われるお金を無駄にしたと言われた。これがDocomoの最初の敗け戦というか敗北であった。

次にアップルが開発したiPhone競争に敗けたというか、i-modeに固執するあまりDocomoはiPhoneを受け入れなかった。iPhoneを一番最初に取り入れたのはソフトバンクで、iPhon3Gが2008年7月に発売された。それ以降iPhoneは改良を重ね、2011年10月のiPhone 4Sではソフトバンクに加えてauも発売に加わった。

そして次のiPhone 5ではさすがにDocomoも発売かと言われていたが、2012年9月の発売時にそれはなかった。このために、多くのDocomoユーザーから不満が湧き起こり、iPhoneに乗り換えるためにDocomoを去った。私もその1人であり、知人たちが使っていたPhoneの便利さを知っていたので、もう我慢がならなかった。この時がDocomoの2回目の大敗戦となり、携帯市場でのシェアはガタンと落ちた。

Docomoはそれから1年後の2013年9月のiPhone 5s/5cの発売からやっとiPhoneを供給するようになったが、時すでに遅しであり、iPhoneを求める若者たちはソフトバンクかauを利用するようになり、Docomoのシェアの下落に歯止めは掛からなかった。

そして、今回のNTTによる子会社化である。NTTは国際的競争力向上のためと説明しているが果たしてそうであろうか。新政権による携帯料金引き下げ構想に単に従っただけではないだろうか。携帯料金が高いという不安は多くの人が持っているが、なぜゆえに政権に言われる前に独自で値下げを行うことができなかったのだろうか。それだけすでに企業努力が衰弱しているという証ではないだろうか。

子会社が親会社に買収されることはよくあるが、逆に子会社の方が親会社より業績がいいところもいっぱいある。その意味において親会社に買収されるということは、安全ではあるかもしれないが会社としては完全は敗北である。

このような敗北の歴史の繰り返し状態のNTT Docomoに将来像は見えてこない。まずは私のような元ユーザーを引き戻すような魅力的なアイデアもしくはセースルを出してもらいたい。

火曜日, 9月 29, 2020

Go to トラベルよりGo to インスペクト(検査)

4連休のために検査数が少なかったこともあり、先週の陽性者数は先々週を下回った。ただ、陽性率は4.4%と若干上がった。感染状況は横ばいもしくは下げ止まり状態である。それゆえに、これで明後日からはGo to トラベルに東京都民も加えるという。


これまで(9月27日時点)の東京都の陽性者数は25,257。全国の陽性者数は81,784で、東京はほぼ全国の3割強に当たる。そして、東京に神奈川6744、埼玉4582、千葉3805を足すと40,388になり、陽性者のほぼ半数は首都圏(1都3県)になる。

もちろん、これはこれまで検査して解った陽性者数である。これ以外に潜在的な無症状の陽性者は5倍もしくは10倍以上いると言われている。そんな人がGo to トラベルを利用して旅行したらどうなるだろうか。結果は目に見えている。それゆえに、都民は近県だけにするとかにしないと、Go to トラベルでなくGo to トラブル、いやGo to インフェクト(感染)、Go to スプレッド(拡大)になってしまう。

以前も書いたがウイルスは風が運ぶものではない。人が運ぶものである。それゆえに、人が動けば感染が広がるのは世界の常識だ。今日、地方ではせっかく感染拡大が鎮静化しつつあるのに、ここで都民がGo to トラベルをやったら元の黙阿弥にならないだろうか。今は検査能力がどれだけできるかというのが経済への直結の道のはずである。やるべきことはGo to トラベルでなくGo to インスペクト(検査)と、秋冬に備えるための医療支援のはずだ。

金曜日, 9月 25, 2020

タンス預金を引き出す政策が必要だ

 一昨日、約7ヶ月半ぶりにサントリーホールへ行った。N響コンサートである。

座席は舞台前1階2列および舞台周りの2階1列にお客を入れず、あとは市松模様に1席交互に座るという形。これにカメラ席の空きも加わる。チケットは完売だったらしいが、本来は2000人入るところに700人ぐらいの観客ではなかっただろうか。

さて、今回のコンサートでとても気になったのが、中年女性客の多さであった。N響というと老人ホームと揶揄されるぐらいおじさん・おじいさんの観客が多く、女性客は全体の2〜3割ぐらいであった。ところが、昨日はとにかく女性客の多さが目につき、半数は女性だったような気がする。まあ基礎疾患を持つ高齢者はまだまだコンサート会場に来づらいだろうから、それは仕方がないにしても、一方でいつもは少しはいる音楽を勉強している感じの20代の姿はほとんどなかった。

う~ん、コロナによって客層が変わるのはある程度予測してはいたが、こうも顕著になると高齢者たちのお金は一体どこに消えていくのかを考えてしまう。集団免疫を行なっているスウエーデンでは、高齢者の消費が落ちたために経済が悪化したようだが、日本でもこのまま高齢者が外に出ない状況が続くと、経済が低迷するのではないだろうか。新しい政権は将来のためにと少子化対策に躍起だが、それとは別に現状打破をするために高齢者の財布を緩める政策を推進するべきではないだろうか。

例えば、60歳以上の都民には近県(神奈川、埼玉、千葉)での宿泊を優遇するとか、逆に近県者には都心の高級ホテルに半額で泊まれるようにするとか・・・。一方で、あまりにも高齢者対策に不満を持つ若者には、近場のコンビニなどで使えるクオカードを配るなどしてはどうだろうか。いずれにしろ、高齢者の経済活動を促進させないと、タンス預金が増えるばかりで、経済が成り立たなくなってくる。


火曜日, 9月 22, 2020

iPad Airで漫画読むことにハマっています(笑)

7月下旬からハマってしまったiPad Airで漫画を読むこと。最初は数年前にテレビでもヒットした村上もとか作『JIN-仁-』(全13巻)からトライしたみた。現代の外科医が幕末にトリップして歴史上の人物と数多く交わるという話だが、根底にあるのは作者の坂本龍馬愛。日本人は志半ばで亡くなった人を美化するきらいがあるが、これもその典型。司馬遼太郎はちょっと罪作りな人だと思う。


 

次に読んだのが戦国時代、千利休の後を継いだ古田織部を題材にした山田芳裕の『へうげもの』(全25巻)。これは読み応えがあった。ヘビイだった。長かった。よく完走した。この漫画を推薦した人は途中でめげたと言っていたので、我ながら褒めてあげたい。話は戦国時代の裏社会というか、茶道を通しての武将たちの駆け引きが描かれていて大変興味深かった。テレビドラマ化は出来ないだろうが、ある意味大河ドラマでもあった。

3作目は再び幕末の医者ものである手塚治虫の『陽だまりの樹』(全11巻)。前述の『JIN-仁-』はこの漫画に影響を受けていたことがよくわかった。手塚は偉大な漫画家であると同時に医者でもある。そして、この漫画の主人公の1人手塚良庵は手塚の曾祖父でもある。話は実在の人物と架空の人物をうまくミックスさせながら展開していく。その手腕たるや見事。最後の方は少し息切れ感もなくもないが名作だ。

4作目は原作:冲方丁・作画:槇えびしの『天地明察』(全9巻)。本屋大賞を受賞した原作を読んでいたが、その時は暦学や天文学をうまく理解できなかった。これが漫画になると明解とまではいかなくとも、かなり解りやすかった。再度読んでみて、もっと理解を深めたいと思うような漫画である。

そして、現在読んでいるのがかわぐちかいじの『ジパング 深蒼海流』(全23巻)。源氏と平家を描いた長編だが、かわぐちかいじの画風は明るく爽やかというか昔の少女漫画風で読みやすい。

今後読もうと思っている候補作は下記のような感じ。
・『アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―』(カガノミハチ)
・『信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~』(藤堂裕・明智憲三郎)
・『サンクチュアリ』(池上遼一・史村翔)

日曜日, 9月 20, 2020

プロ野球、観客数上限を引き上げるも、引き続き最善の対策を

プロ野球は昨日から観客数の上限をこれまでの5,000人から各球団下記のように引き上げた。

セリーグではDeNAの本拠地・横浜スタジアムが16,000人、ヤクルトの本拠地・神宮球場が14,500人と、いずれも収容人数の半分近くまで上限を引き上げた。ただし、ドーム球場の中日の本拠地・ナゴヤドームは30%の11,000人とした。

他方パリーグでは日本ハムの本拠地・札幌ドームは35%の15,000人、ソフトバンクの本拠地・福岡ドームは30%の12,000人、オリックスの本拠地・大阪ドームも30%の10,000人余を上限とした。

そして、昨日の観客数は下記の通りになった。

@横浜スタジアム 13,106人
@神宮球場 13,126人
@ナゴヤドーム 9,732人
@札幌ドーム 8,740人
@福岡ドーム 11,937人
@大阪ドーム 8,594人

福岡はほぼ完売だったが、札幌ドームを除き他は8〜9割の動員となり、それぞれの主催球団はホッとしたのではないだろうか。今後はどの球団も段階的に上限の50%までの観客を入れるだろう。ただ、今後も感染防止のために、開場時間を早める、退場時間の制限を行うなど徹底した対策を継続してもらいたい。特にドーム球場はまだまだ感染リスクが高いと思われるので最大の対策を行ってもらいたい。

金曜日, 9月 18, 2020

アメリカにスイッチヒッターが多い理由

先日、少年野球と左打者の話を書きましたが、そのことをマッサージの先生に話をすると「実は私も左利きなんですが、野球は右投げ左打ちです。というのも、子供の時に矯正されたからです。それゆえに、書くのも右です。でも、左でも書けますけどね」と笑っていた。

日本では左利きというと子供の頃に鉛筆の持ち手というか書き手を矯正された人が多い。小学生のときに私のクラスに左利きがいたが、なんで変えさせるのだろうかと子供心に疑問に思った。というようりも、なんかイヤだった。今の時代でもやはり矯正しているのだろうか・・・。

ところが、アメリカの大学へ行った時にビックリしたのが、左で文字を書いている人が多いということだった。すごいときはクラスの3分の1近くが左手で書いているのである。アルファベットは日本語以上に左手で書きにくいのに、みんな器用に書いていた。

アメリカの左利きの割合は2%でその率は低い。ただし両利きが28%もいるという。これって基本的に左利きの人ではないだろうか。右利きが両利きになる必要性はあまりないと思う。ということで、リトルリーグにもメジャーリーグにもスイッチヒッターがかなりいる。

日本語にしろ英語にしろ左手では書きづらい。それゆえに、矯正するのは解らなくもない。ただ、野球で左バッターの方が有利だからといって、変える必要性があるのだろうか。確かに足が早い人にはいいかもしれないが、しっかりミートして強い打球、遠くへ飛ばす打球を打つには、右利きはやはり右バッターになる方がいいと思う。なぜならば矯正することによって、個性や能力を失うような気がしてならないからだ。

水曜日, 9月 16, 2020

71.4歳 vs 54.5歳

菅義偉総裁(1948年12月6日生まれ 71歳)

二階俊博幹事長(1939年2月17日生まれ 81歳)

佐藤勉総務会長(1952年6月20日生まれ 68歳)

下村博文政調会長(1954年5月23日生まれ 66歳)

山口泰明選対委員長(1948年11月10日生まれ 71歳)

5人の平均年齢は71.4歳。


枝野幸男代表(1964年5月31日 56歳)

福山哲郎幹事長(1962年1月19日 58歳)

泉健太政務調査会長(1974年7月29日 46歳)

安住淳国会対策委員長(1962年1月17日 58歳)

4人の平均年齢は54.5歳。


火曜日, 9月 15, 2020

東京の感染者数は減少傾向ではない

先週(8月30日〜9月5日)の東京の陽性者数は1087人だったが、今週は残念ことに1201人と増えてしまった。陽性率もアップ。加えて実行再生回数も1を上回っている。つまり、なんの進展もない膠着状態である。というか、もうやる気がないというか諦めムードという感じすらする。


日本人は本当に飽きっぽい。「もうコロナはいいよ」「毎日コロナ、コロナとうるさいんだよ」「死者数が少ないんだからいいじゃないの」「インフルエンザの方が怖いよ」などという声があちらこちらから聞こえてくる。

そんななかで、政府はGo to トラベル対象者に都民も加えるという。これはおかしいでしょ。陽性者数は横ばいなのだから、ある程度制限するべきである。例えば利用者は50歳以上もしくは(2人で100歳以上)などのシニアだけに限るとか、都民は週末を除外にするとか、子供が伴う家族だけは週末はOKにするとか、いろいろとやりようがあると思う。こうした制限がないと、20代30代の潜在的感染者(無症状の人)がウイルスを地方にばら撒きかねない。2月の春節に多くの中国人観光客が雪まつりの北海道に来て痛い目にあった教訓を忘れたのだろうか。

そして、今や日本のマスコミはほとんど報道しないが、世界的には感染者が増大している。欧米はむろんのことアジアでも感染は拡大している。インドでは感染力が強い株が出たのではないかと言われたり、インドネシアでは1日の感染者数が3000人を超え、医療体制も危うくなりはじめているという。

このような状況では当分海外との往来はできないばかりか、東京オリンピックは本当にできるのかと思う。しかし、おかしいことにコロナに飽きたと言う人ほど、オリンピックは絶対に開催するべきだという。こうした日本人は飽きっぽいだけでなくあまりにもご都合主義ではないだろうか。

火曜日, 9月 01, 2020

PCR検査に続いて抗体検査の拡充を

8月第2週(2日〜8日)をピークに陽性者数も陽性率も徐々に下り始めた。そして、先週は陽性率が5%を切った。いい傾向である。これで検査件数がもっと増えれば、陽性率はおそらく3%を切るのではないだろうか。


陽性者数、陽性率が下がった最大の要因はやはり日照時間および高温だったのではないだろうか。8月の東京の猛暑日(35度以上)は11日間で、8月陽としては史上最多。23日(日曜)以外は全て30度以上を記録した。まさに記録的な暑さの8月だった。また日照時間も254.7時間で、1985年の257.8時間以来の長さであった。35年ぶりの長さということになる。

一方でこうした外的要素以外にも、飲酒を伴う飲食店の時短営業、テレワーク仕事の徹底化、お盆休み、うがい・手洗い・消毒の日常化、といったことが陽性者数も陽性率も下げる要因になっているだろう。ただ懸念されるのは家庭内感染が増えてきたことだ。

一方で、若者を中心にすでにコロナに対する免疫力をつけた人が出始めているのではないかと推測される。その点を判明させるためにも、今後はPCR検査だけでなく、20代30代を中心にモニタリングの抗体検査をするべきではないだろうか。これは秋冬対策だけでなく長期的にみて、コロナの本質を科学的に解明するのに役立つと思うからだ。

今週はもっと検査件数も増え、その上で陽性者数も陽性率も下がることを願っている。

月曜日, 8月 31, 2020

ネトウヨが暗躍したPCR検査抑制論

8月8日付の『赤旗』でイギリスのキングス・カレッジ教授の渋谷健司(公衆衛生学)が「(PCR)検査抑制の議論は日本独特のもので私もびっくりしています。もちろん完璧な検査はありません。しかし、安全な社会経済活動のために感染者を見つけ保護するのは国際的には当然のことなのに、医療界と厚労省自らが世論を真っ二つにするような間違った議論を続けています」と述べている。

つまり、PCR検査抑制論は日本だけということである。ではなぜこのような抑制論が出てきたかといえば、厚労省と文科省の連携の無さというか縄張り争い、専門家会議のクラスター対策重視方針だったり、厚労省の医系技官らがPCR検査の精度の懐疑性を主張したりと、様々な事柄から日本ではずっとPCR検査が拡充されてこなかった。

こうした状況のなかで暗躍したのがネトウヨである。2月半ばごろ、国会で安倍晋三はPCR検査の拡充を約束した。しかしながら、上記の厚労省、専門家会議、医系技官、感染研などが検査拡充すると医療崩壊を起こすと反対した。その片棒を担いだというか、裏で際立った反対運動を起こしたのはネトウヨである。

2月中旬ごろから池袋大谷クリニックの大谷義夫医師はテレビに何度も出演してPCR検査の拡充を訴えた。ところが、その後彼のクリニックには無言電話がかかってきたり、「政府批判」「反日」といった電話などが殺到した。また、SNSでPCR検査拡充を訴える人や書き込みに対して、「PCR真理教」「コロナ脳」「PCRは反日」などと揶揄や誹謗中傷、はたまた「検査キットは中国製」とヘイトまがいの投稿が相次いだ。もちろん、こうした投稿はみんな匿名の者ばかりである。そして、4月から5月にかけての緊急事態宣言の期間も現場の医師や医師会などがPCR検査の拡充を訴え続けているなかでも、こうした投稿は続いた。

ところが、このところ橋下徹と同じようにテレビでPCR検査に否定的な発言をしてきた太田光やつるの剛士らがPCR検査を受けていたことにより、もはやネトウヨもPCR検査を否定することはできなくなってしまった。また、安倍は辞任会見でPCR検査能力の抜本的な拡充をあげ、冬までに1日20万件の検査体制を目指すとした。これでネトウヨの息の根が止まればいいのだが・・・。

それににしても、なんで辞任会見の場で検査体制の拡充なのかと言ったのだろうか。その最大の理由は東京オリンピックだ。オリンピックを開催するにあたっては世界に通用するPCR検査体制がなければ開催は無理と判断をしたのだろう。遅きに徹した判断というか、安倍辞任の悪あがきでもある。

何度も書いてきたが、PCR検査の拡充で陽性になった人には陰性になるまでしっかり養生してもらい、その間に陰性者がしっかりフォローしながら社会を回していけばいいのである。冒頭の渋谷教授の「安全な社会経済活動のために感染者を見つけ保護する」が必要なのである。PCR検査の拡充なくして経済活動の回復はありえない。無用な論争はやめて日本も世界基準で対応すべきである。

金曜日, 8月 28, 2020

来年の出生率がガタンと下がるかも・・・

 家庭内感染が増えているようだ。感染経路判明者のなかで家庭内感染が最も多い日もあるとのこと。これはお盆や夏休みで家族で過ごす時間が増えて、感染が広がったのが要因であるらしい。

4月18日に元朝日放送アナの赤江珠緒が感染したと発表された。その3日前に彼女の旦那であるテレビ・ディレクターが感染した発表されていたので、これはおそらく旦那から妻への家庭内感染だと思われる。そして、先日タレントの山口もえが感染を発表して、翌日に旦那である田中裕之(爆笑問題)が感染したと発表された。こちらは感染リスクのことを考えると、旦那の田中が先に感染していた可能性が高いと思う。

いずれにしろ、家庭内感染を防止するのは難しい。インフルエンザにはワクチンや特効薬があるので、同じ家庭内で感染するリスクは低い。ところが、コロナはワクチンもない上、無症状の段階で感染させてしまうので防ぎようがない。これでも今だにコロナはインフルエンザと同じようなものと言う愚か者がいるが信じられない。

新聞などではコロナの影響で今年は毎年5割程度の人しか接種しないインフルエンザの予防接種が増えて、ワクチンが足りなくなるのではと危惧している。私はそれに加えてセックスレスの家庭が増えて、来年の出生率がガタンと下がるのではないのだろうか、と心配でならない。


水曜日, 8月 26, 2020

Go to トラベルでなく、Go to 疎開(湯治)を

先日マッサージを受けているときに、掛かりつけの先生が「小松さん、今何しているんですか?」と聞くので、私は何気に「スペイン風邪と日照時間の関係や、当時のマスクの着用率を調べています」と答えたら、先生が興味深いことを教えてくれた。

「私のお爺さんはスペイン風邪のときに疎開したんですよ。なぜかというと、お爺さんの妹さんが第1波で亡くなってしまったんで、両親が兄まで亡くなられては困ると言って、東北の方に疎開させたらしいんです」

疎開とは初耳であった。これって、ちょっと異なることかもしれないが、私が以前書いた別荘族は東京を出るべし、と繋がるのではないだろうか、と思ってしまった。この夏、別荘族の多くが別荘地で過ごしている。初めは地元の人も来るな!と言っていたようだが、特段どこかの別荘地周辺でクラスターが起きてはいないし、長野県や山梨県などで感染者が増大したわけでもない。(一昨日、長野は11人も陽性者が出てしまったが)

では、こういうアイデアはどうだろうか。Go to トラベルならぬ「Go to 疎開」を行ってみてはどうだろうか。別荘族は別荘という住居を持っているが、持っていない人にも疎開を進めてはどうだろうか。特に温泉があるところがいいだろう。疎開というか湯治である。これならば、旅館も潤い、地域経済の活性化になる。ただし、こうした疎開は基本50歳以上だけに限るようにしてもらいたい。

というのも、Go to トラベルでは普段なかなか泊まれない5万円以上の高い部屋に泊まろうとするせこい連中(1泊2万円の補助が出るため)が続出したという。Go to 疎開ではそんなことがないように、1泊1万円の補助金を出すぐらいにすれば、疎開ならぬ湯治を楽しむ人がいっぱい出るのではないだろうか。こうすれば、Go to トラベルでは対象外になった東京の人も旅行を楽しめるだろう。

100年前のスペイン風邪のときは子供の疎開が主体であっただろうが、今回のコロナではお金を持っている高齢者を疎開させた方が経済活動にも繋がるはずである。是非とも「Go to 疎開(湯治)」が実現してもらいたい。

火曜日, 8月 25, 2020

紫外線照射装置の開発と設置に期待

 先週より陽性者数も陽性率も共に減少した。嬉しい兆しである。先週のデータ分析で私は「期待していた梅雨明け10日から2週間による紫外線効果による陽性者数減もなく、それこそツユと消えた」と書いたが、1週遅れで期待していた紫外線効果が現れてきたようである・・・。

7月の東京の日照時間は47.7時間しかなかった。これは1891年に統計が開始された以降、最も少なかった2003年の48.2時間を下回る史上最低の記録であった。加えて、7月は19日を除きすべての日で雨が観測され、湿度も平均89%最小48%と極めて高かった。それが8月に入ると日照時間は昨日までで197.5時間で、今後も晴れの日が続くと思われるので、ここ10年間の平均180時間を大幅に超えるのは確実である。

ウイルスは日照時間が長いこと、紫外線に弱いことが立証された。まあ当たり前のことなのかもしれないが、ならばそれをもっと利用して、紫外線照射装置の導入を試みてはどうだろうか。ニューヨークの地下鉄は車両を消毒するときに強力なストロボライトが出るような紫外線照射装置を利用している。日本でも東武鉄道が一部の駅の待合室や窓口にウイルスを無力化する紫外線照射装置を設置するようだ。これは室内の空気を吸い込み、装置内で紫外線を照射する仕組みで、北千住駅の待合室、浅草駅や池袋駅などの窓口に順次取り付けるという。また、この装置は病院の無菌室でも使われていて、40平方メートルの部屋の場合1分間で室内の90%の空気を殺菌できるという。今後もこうした紫外線照射装置の開発と設置に期待したい。


土曜日, 8月 22, 2020

PCR検査の拡充なくして経済活動の拡充はありえない

 相変わらずPCR検査数が少ない。PCR検査をやると陽性者数が増えて医療体制が逼迫するなどという説を唱える国はもはや日本だけだ。他に陽性者を見つけ出すいい方法があるならば、それを利用すればいいが、残念ながらそれは実在していない。今はPCR検査を積極的にやって、社会に安心と安全を植えつけて経済活動を行っていく段階に入っている。そこで下記のような人には、それこそ「いつでも、どこでも、何度でも」検査をすることができるようにしなければならない。

まず第一に公共性の高いエッセンシャル・ワーカーに検査してもらいたい。

・医療従事者(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、マッサージ師など)
・介護従事者
・学校関係者(保育園から大学まで)
・公共インフラ関係者(電気、水道、ガスなど)
・警察官、消防士
・流通・交通関係者(コンビニ、スーパー、運転手、駅員など)
・市役所、区役所などの職員

次に民間では接客業を行っている人で検査をするべきだろう。

・飲食店など
・旅館、ホテルなど宿泊関係者

そして、三番目にライブによる経済活動をしている文化・スポーツ関係者。

・スポーツ関係者
・映画・演劇・演芸関係者
・テレビ・音楽演奏者

一般人では学生寮、社員寮、工事現場住居などの共同生活をしている人たちも、優先的に受けられていいのではないだろうか。

こうした人たちを検査することによって、無症状の陽性者を見つけ、早く休んで回復してもらうようにすればいい。そのことによって安心・安全を担保できれば、より一層の経済活動が進展していくのではないだろうか。積極的な検査こそが積極的な経済活動になるはずである。と同時に、秋冬に訪れるであろう大波への対策にも繋がる。

政府の分科会はいつできるか解らないワクチンの優先順位を決める前に、まずは上記のようにPCR検査を受ける優先順位を決めてもらいたい。

金曜日, 8月 21, 2020

人々の危機意識が希薄化していないだろうか

下記の数字は新型コロナウイルス、第1波と呼ばれる3月から5月のなかでピークだった4月17日の東京での陽性者の年代別人数と、“第2波”とも呼ばれるなかでのピークと思われる8月1日の年代別人数である。

  0歳未満 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明

4/17  2 2  30  32  33  33  26  17 18  4  1

8/01  9 15 216 108  51  38  21  7    6  1

4月17日は40代・50代が一番多く、このころは10代はほとんどかからないと言われていた。その要因の一つして私もBCGの影響があるのではと思っていた。また、誰もが暑い頃になったら一旦沈静化するのではないかと、思っていた。ところが、夏場になってから再び猛威が振るいだし、8月1日になると圧倒的に20代と30代ばかりの陽性者が増えて、70代以上の高齢者が減った。結局、暑さは何も関係がなかった。

やはり3月から5月にかけてのウイルスと、6月以降現在にいたるまでのウイルスに違いがあるのは間違いない。第1波のウイルスで有名人が何人か亡くなり、世間に衝撃を与えたが、現在のウイルスは死亡者の数が減少した。これはウイルスの弱毒化と医療方法のある程度の確立が主だったことからであろう。しかしながら、先日の日刊ゲンダイの記事によると「重症者数は感染者数が増えてから、1カ月後に増え始めるとされている」という。そうだとすると、8月後半以降に重症者数は増えていく。実際、東京の重症者はじわじわ増え始めている。引き続き医療機関は緊迫した日々が続きそうである。

あと、このところよく言われる大阪の感染者や死亡者の増加である。東京に比べると医療体制は脆弱かもしれなが、それにしても増加率が高すぎるような気がする。これはひょっとしてまたウイルスが変異しているのではないかと思ったりもする・・・。それともマスク着用率が低いのか東京ほど単身世帯が多くはないかのどちらかではないだろうか。

何度も書くが、この新型コロナウイルスは単なる風邪ではなく、まだその正体がほとんど解明されていない未知のウイルスである。それゆえに、いつまたどのような形で変異するかわからない。今は弱毒化しているかもしれないが、100年前のスペイン風邪では第2波が強毒化した。

そして、今でも発症すると完治するまでには時間がかかり、いろいろな後遺症に悩まされる人も多い。また、完治しても数ヵ月後には抗体が消えるという研究報告が世界中にある。このようなインフルエンザはない。しかしながら、時間の流れや生活習慣の飽きからか、人々の危機意識は以前より明らかに希薄化してしまった。それも感染拡大に歯止めがかからない理由の1つではないだろうか。

木曜日, 8月 20, 2020

シャープのマスク、当たりました


シャープがマスクの抽選販売を始めたのは4月27日。私が応募したのはおそらくゴールデウィーク明けの5月半ばごろだったと思う。それから3か月余り、先日当選通知のメールが届き、本日品物が届いた。

マスクの応募総数は第1回目のとき、4,706,385人で当選者は40,000人だったので、当選倍率は117.65倍という大変な確率であった。そして、私が当たった第16回目では当選者が87,000人と倍増したにもかかわらず当選倍率はまだ約101倍だったそうである。

というわけで、万馬券ならぬ万マスクが当たりました。w 


 


水曜日, 8月 12, 2020

まだまだ検査数が少ない東京

 先々週に続き先週の東京都の1週間の検査件数は3万件を超えた。それでも、まだまだ少ない。せめて1日1万件以上できる体制作りが必要である。ところが、今週はお盆休みということもあり、かなりの検査件数の激減が予想される。それゆえに、今週のデータはあてにならないかもしれない。ただ、今週は東京が梅雨明けして10日から2週間経った時期に入るので、いくら検査数が減るとしても、陽性率は下がるのではないかと期待している・・・。

一方で、データを見ればお分かりのように陽性率は若干下がったが、感染経路不明率がついに70%になり、もはや何処で誰によって感染してしまうか判らない日常になってしまった。こうなると、日頃の行動によって感染するかしないかになってしまった。手洗い・うがいももちろんのこと、人混みでのマスク着用はもう避けらない状態になってしまった。

そして、寮などでの集団生活をしている人に対して、徹底的な感染防止策を取ることが必要になってきた。松江の高校サッカー部にしろ日大水泳部にしろ、共に免疫力も持ち合わせた健康体のスポーツマンなのに、寮生活ということで集団感染してしまった。今後、行政はこうした寮などでの集団生活に対して、トイレや風呂などでの感染防止を徹底指導してもらいたい。また、こうした寮生活で感染の疑惑がでた場合は、保健所もしくは医療期間は速やかにその本人及び周囲の人のPCR検査をできる体制も築いてもらいたい。

火曜日, 8月 11, 2020

こんな時代が来るとは・・・

 小学生の頃、夏休み前になると担任の先生が「夏休み、田舎へ帰る人は?」と毎度のことながら声を上げていた。この「田舎へ帰る」という意味は、生まれところだけでなく、両親の出身地に一緒に帰省をするという意味である。当時、東京居住者の東京生まれの東京育ちは2〜3割程度しかいなかったので、小学校ではこうした言葉は普通に使われていた。

私はその「田舎へ帰る」という言葉が嫌いでもあり、羨ましくもあった。私の両親は父親は渋谷区生まれだし、母親は台湾生まれといえどももそれは祖父の勤務先であっただけで、基本的に東京出身者であるので、帰省するところはなかった。それゆえに、「夏休み、田舎へ帰る人は?」という先生の問いに、元気よく「は〜い」と答えることはできなかった。

あれから50年以上。現在の東京生まれの東京育ちは4割近くになり、もはや小学校で「夏休み、田舎へ帰る人は?」などという教師はいないと思うが、今年はその田舎どころか、何処へも行くことすらままならない。まさかこんな時代が来るとは・・・。


金曜日, 8月 07, 2020

コロナ禍に見え隠れする優生思想

全世界で新型コロナウイルスが蔓延している。そうしたなかでも若者の間には「俺はコロナにかからない」とか「コロナが怖くて生きていけるか」といった、イキがった行動をする人が何万何十万何百万何千万人といる。こうした行動の背景には、口にはしないせよ「コロナにかかるヤツは弱いヤツだ」とか「コロナで死ぬのは年寄りだけ」といった優生思想が潜んではいないだろうか。

そのいい例がスウェーデンかもしれない。ご存知のようにスウェーデンは集団免疫を行っていて、誰もが普通に行動できる。しかしながら、その感染者数は北欧の中でダントツに高く、死者のほとんどが高齢者である。そのために、高齢者やその家族たちは引き籠りになり、金銭に余裕のある高齢者が経済活動をしなくなり、経済は逆に低迷してしまっている。このスウェーデンの政策の背景には若者の支持を得るために、高齢者を見捨てたという考えはなかっただろうか。

新型コロナウイルスの感染者の80%は無症状ないしは軽症。中等症・重症化するのが15%で、重篤化するのは5%と言われている。そして、致死率は国によって違うが日本の場合は、20代〜60代は非常に低いが、70歳以上は飛躍的に高くなる。それだけ、高齢者にとってはスウェーデンと同じようにコロナは恐怖なのである。それゆえに、日本でも地方では高齢者が都会者の旅行や帰省を嫌がるし、都内でもジムの高齢者の退会休会率は高いらしい。

そして、高齢者や弱者が多い病院や介護施設での面会はほぼ禁止されている。それゆえに、そこで働く人たちは遊びたいのに遊ぶこともできず、クラスターを起こさないように細心の注意と行動をしている。言い過ぎかもしれないが、Go to トラベルを利用して旅をしようとする人たちは、こうした医療や介護の現場で働いている人たちの苦労を理解しているのだろうか。

現在のウイルスは感染力は強くとも弱毒化していると言われている。しかし、重症化すると若者といえども後遺症に悩ませられたりする人もいる。そのことを若者もしっかり認識するべきであり、決して優生思想を持たないようにしてもらいたい。

「高齢者や弱者を見捨てて、若者や強者だけで経済を回す」という悪魔のような経済観念が日本にも徐々に広がっているように思えてならない。コロナ禍に見え隠れする優生思想は恐い。

水曜日, 8月 05, 2020

ワクチンより先に特効薬を

東京都の1週間の検査件数がやっと3万件を超えた。そして、陽性率は先週より大幅に下がった。これにより「検査数が増えたから、陽性率が上がる」という言葉はもう通用しなくなった。今後は1日1万件以上の検査をしたとしても、感染者数は増えても陽性率は下がっていくのではないだろうか。一方で、感染経路不明率がついに60%を越してしまった・・・。


さて、このところ指標として持て囃されているのが実行再生回数。実行再生回数とは、1人の感染者がどれぐらいの人にうつすかというもので、感染力を示す指標として使われている。その数字は、8月1日の時点で全国平均は1.43、東京は0.99、大阪1.64、愛知1.93 沖縄4.1となっていて、沖縄が最も危険な状態になっている。それだけ、沖縄の感染者が急激に増えたということである。

ただ、この実行再生回数は検査数や陽性者数が少ない都道府県では大きく変動することがあり、一概に実態を表しているとは思えない。やはり検査数、陽性率、感染者数、重症者数の指標の方が私は重要ではないかと思っている。そんななかで、昨今いい数字を表しているのが死者数の減少、重症者数の減少である。これは適切な医療方法をある程度見い出した結果と、ウイルスの弱毒化によるものと思われる。

しかし、何度も書くようで申し訳ないがウイルスは変異する。それがどのようなものになるかは誰も予想できない。そのためにワクチン開発と特効薬の開発が急がれる。日本は感染者数が少ないので他国に比べてワクチン開発が遅れる可能性があるので、特効薬開発に重点をおくべきだと思っている。すでに既存薬を承認しているが、早急に今回のウイルスに特化した薬を作ってもらいたい。

日曜日, 8月 02, 2020

別荘地は別荘族を歓迎するべし

ちょっと矛盾したようなことを書くが、よ〜く読んで理解していただきたい。

私はGo to キャンペーン(トラベル)は大反対である。そんなのにお金を使うなら、そのお金をPCR検査の拡充、医療機関の補填に回してほしい。また政府のキャンペーンという名目で、せこく旅をしようとしている人なんかに補助金を出すべきではないとも思っている。本当に旅行をしたい人はそんなお金など目当てにしなくても旅行をするはずだ。

それゆえに、私は地方の人たちは東京のお金持ちの別荘族を歓迎するべきだと思っている。7月の4連休あたりから知人で別荘を持っている人の多くが東京を離れて、それぞれの別荘に滞在している。東京疎開である。ただ、別荘地周辺ではこうした人たちを歓迎しない人が多い。でも、これはおかしいと思う。なぜならば、彼らの多くは車で移動をして、別荘族御用達のスーバーやコンビニを利用して、地元の人と触れる機会は非常に少ない。加えて、こんな時期だから用意周到な準備をして行く人も多いのではないだろうか。食料は無論のこと医薬品も普段より余計に持って行くのではないだろうか。

私は金持ち優遇や上級国民擁護のために書いているわけではない。今のような状況下では別荘を持っているような高齢者は東京に居ては危険であるし、別荘地周辺は別荘族が来てくれた方が経済が少しは活性化するはずである。ただ、問題は若者たちが数人で貸別荘を借りるようなケースである。こうしたことを防ぐには管理会社が借り手がどのような人であるかをしっかりチェックするしかない。

そして、別荘地だからといって人混み(スーパー、コンビニなど)でマスクをしないのはもちろんマナー違反である。このへんのマナーを徹底するよう、別荘地周辺ではステッカーを貼るなりの対策をしっかり取ってもらい、別荘族も最低限のマナーを守れば感染者が仮に出たところで拡大する可能性は少ないはずだ。今のところ別荘地でクラスターが起きたという話は聞いたことがない。

火曜日, 7月 28, 2020

ワクチンや特効薬開発のためにもPCR検査の拡充

下記の東京の週別感染者数データをみればわかるように、今週は連休もあったためにPCR検査の件数が少なかった。そのために陽性率がなんと9.1%にジャンプアップ。素人の私が予想した2万件を越えたら陽性率は8%になるかもが、現実化してしまった。加えて、感染不明率も50%を越え、市中感染が蔓延しているという証にもなってしまった。


それにしても、この新型コロナウイルスは厄介な病気である。病理学的には新型コロナもインフルエンザも風邪の1種だと思う。しかしながら、その性格性質はまったく違う。よくインフルエンザと新型コロナを比較する人がいるが、インフルエンザはその性質が完全に解明されていて、ウイルス変異に対しても素早く対応して、ワクチンも特効薬も実在している。ところが、新型コロナはほとんど解明されておらず、未知のウイルスなのである。それゆえに、その研究・解明のためにも検査拡充は不可欠なのに、日本は相変わらず検査体制も整わない状態で、やる気もないと有様である。

これではいつまだ経ってもウイルスの本質は解明されることなく、ワクチンも特効薬も生まれることはない。とにかくワクチンや特効薬開発のためにも、精度が上がっているPCR検査の拡充を徹底するべきである。

月曜日, 7月 27, 2020

WIN 5に群がる競馬バカ(;^_^A

JRA(中央競馬)の馬券のなかに「WIN5」というのがある。これは日曜に行われるメインレースなど5つのレースの1着馬を当てるというものである。掛け金は100円からで5レースに1頭ずつ選ぶならば1通りなので100円でOKである。しかし、これで当たると思っている人などはおらず、多くの人は1レースに2〜4頭をチョイスする。仮にすべてのレースで3頭を選ぶと243通りとなり24300円となる。

そして、その掛け金を元にして的中者に払戻金が支払われる。仮に1億円の掛け金があった場合に的中者が100人いたら、1億円からJRAが30%のテラ銭を取り、その残りを的中者で山分けをする。つまり、この場合だと的中者には1人あたり70万円を手にすることができる。しかし、的中者が誰もいない場合はその掛け金は翌週に持ち越される。これをキャリーオーバーという。

そのキャリーオーバーが先週19日に起き、4億6498万円が今週26日に持ち越された。ということで、目の色を変えた競馬バカたちがこれを取りに行くために、我も我もと参加して今週の売り上げはなんと33億8133万円にもなった。

ということで、競馬バカの1人である私も参戦したのだが、残念ながらというか、やはりというか当たったのは5レース中3レースで、3274票もあった的中者の1人になれなかった・・・。(T-T) ちなみに、これまでWIN5を4〜5回やっているが、一番惜しかったのは4レースまで的中したときで、そのときの配当は800万円だった・・・。

その昔、競馬で家を建てることはできないと言われたが、今では建てられるようになった。というのも、WIN5では1億円以上の払い戻しはこれまでに20数回あり、昨年2月にはこれまでの最高額4億7180万円が記録されている。

日曜日, 7月 19, 2020

日照時間と感染者増加に因果関係はないだろうか

今日は本当に久しぶりに陽射しが戻ってきた東京だが・・・。

東京を含む関東地方が梅雨入りしたのは6月11日。そして、7月に入ってから東京では雨を観測しない日はなく、1日あたりの日照時間も下記のように異常に少ない。

1日 0.0h、2日 11.7h、3日 1.7h、4日 0.1h、5日 1.7h
6日 0.3h、7日 0.2h、8日 1.5h、9日 0.0h、10日 0.0h
11日 2.3h、12日 4.8h、13日 0.4h、14日 0.0h、15日 0.0h
16日 0.1h、17日 0.0h、18日 0.0h 

これを見ればわかるように、日照時間1時間未満の、ほとんど日照がない日が18日中12日もある。というより、まともに晴れたの7月2日の1日だけである。こんなに日照時間が少ないと農作物の成長に影響があるのはもちろんだが、今年はそれに加えて新型コロナウイルスの感染にも影響を与えているのではないかと、邪推してしまう。

ご存知のように東京の感染者数は検査数が増えると共に7月2日に100人を突破、その1週間後の7月9日には200人を突破、そして今や3日連続で290人台で、300人を突破するのも時間の問題となっている。

新型コロナウイルスは紫外線に弱いことはわかっている。紫外線は曇りの日でも晴れの日の6割程度、雨の日でも2割程度受けることはできる。しかし、晴れの日ならば窓を開けば室内にも多くの紫外線が入ってきて、ウイルスを殺菌してくれる。それが雨の日ともなれば、窓を開けることはほとんどしないし、紫外線が室内に入る量はほとんどなくなる。

一般的に新型コロナウイルスは感染してから陽性がわかるまで1週間から10日かかると言われている。実は東京は6月21日から(29日を除く)日照時間が少なくなっている。つまり、この頃に感染した人が7月2日からの100人突破と関係していて、それが7月に入って徐々に拡大していったのではないかと、憶測してしまう。ということは、このままいくと感染者数が400人、500人になってもおかしくない・・・。

日照時間と感染者増加に因果関係はないだろうか。


金曜日, 7月 17, 2020

東京だけでなく神奈川・埼玉・千葉の3県在住者もGo To キャンペーンは控えるべし

下記の画面写真は昨日のTBS『Nスタ』で使われた、5月25日の緊急事態宣言解除後の東京23区の感染者数である。


赤い部分が100人を超えている区なので、東京の感染者数は明らかに西高東低である。しかしながら、もう一つのデータを見るとわかると思うが、4月25日までの感染者数と明らかに違う。


4月25日までの自粛期間中というか第1波のさなかは世田谷区、新宿区、港区の3区の感染者数が圧倒的に多かった。これはおそらく海外に関係する人がこの3区に多く住んでいるのではないかと思われる。ところが、5月25日後の感染者数は世田谷区、港区は減少しているのに、新宿区は集団検査をしたことなどにより、突出した数字を出している。

一方で、中野区、豊島区、板橋区、足立区、文京区、荒川区などは感染者数が第1波の時より増えている。これらの区でクラスターが起きた可能性もあるが、感染地域が以前より拡散していることは間違いない。狭い東京でこのように拡散地域が広がっているのだから、これはおそらく神奈川・埼玉・千葉の近隣県でも同じではないだろうか。

ウイルスは風では運ばれない。人が運ぶものである。こんな時なので東京都だけでなく神奈川・埼玉・千葉の3県在住者もGo To キャンペーンは控えるか近隣だけにした方がいいと思う。

木曜日, 7月 16, 2020

Pの発音が多い言語は飛沫が多く、感染リスクが高いのではないだろうか

東洋人に比べて西洋人の方が新型コロナウイルスの感染者が多いのはなぜなのだろうか、という疑問がずっと抱かれている。京大の山中教授はそのことについてファクターXと呼んでいるが、これから書くことはちょっと愚論かもしれないがファクターXの1つになりうるかもしれない。(かなり仰々しい書き方ですが・・・)

私は言語学も医学の耳鼻咽喉科も知らない。しかし、語学を勉強した経験から英語やスペイン語は日本語に比べてPの言葉が多いと感じている。つまり日本語でいうところのパピプペポである。このパピプペポは日本では半濁音と言われているが、実際は半濁音ではなく破裂音である。つまり、ツバが飛びやすい発音なのである。

ちょっと試してみてください。口元から5センチぐらい離したところにマスクのように掌をかざしてみてください。そして、まずは「あいうえお」「かきくけこ」「さいすせそ」と声を発してみてください。そして、その後に「パピプペポ」「バビブベボ」と発してみてください。おそらく多くの人が驚くと思いますが、「パピプペポ」と発したときにいかに飛沫が多く飛ぶかを。

では、他の言語はどうかというと、英語、スペイン語、中国語(北京語)はこうした破裂音が多いように思うが、韓国語、ベトナム語、タイ語、広東語などは少ないような気がする。つまり、Pの言葉を多く使う言語は飛沫感染が起こりやすいのではないだろうか。その意味において破裂音を防ぐマスクは重要なアイテム(品目)であるし、そのことについてアメリカやブラジルの大統領が認識が必要ではないだろうか。

新型コロナウイルスはわからないことだらけである。ただ、飛沫感染が感染源であることは間違いない。その意味において破裂音はその一つのファクターかもしれない。

水曜日, 7月 15, 2020

東京もニューヨークと同じように徹底検査して陽性者と陰性者を解離すべき

下記は各週単位での6月からの東京の新型コロナウイルスの検査件数、感染者数(陽性者数)、感染経路不明者数、陽性率、感染経路不明率。

検査件数は堅実に増えている。と同時に陽性者数が倍々ゲームに近い割合で増えている。当然ながら陽性率も高くなっている。「検査数が増えるのだから陽性者が増える」といった言い訳はもはや何の意味もない。

ニューヨークでは1日の検査数が6万件を超えていて、7月11日は感染者数は677人で、陽性率は1.08%だった。そして、入院者数、死者数も減っている。

東京もとにかく検査数を増やして、陽性者と陰性者を解離するべきである。


7月第2週(5日〜11日)
     検査件数  陽性者数(不明) 陽性率 不明率
     19367 1067(482) 5.5% 45.1% 

7月第1週(28日〜4日)
     検査件数 陽性者数(不明)  陽性率 不明率
     14722  601(242) 4.0% 40.2%

6月第4週(21日〜27日)
     検査件数 陽性者数(不明)  陽性率 不明率
     11535  309(152) 2.6% 49.1%

6月第3週(14日〜20日)
     検査件数 陽性者数(不明)  陽性率 不明率
     11081  253(104) 2.2% 41.1%

6月第2週(7日〜13日)
     検査件数 陽性者数(不明)  陽性率 不明率
     11122  128(57) 1.1% 44.5%

6月第1週(31日〜6日)
     検査件数 陽性者数(不明)  陽性率  不明率
     10036  138(65) 1.3% 47.1%

土曜日, 7月 11, 2020

災害復旧のためにも積極的に重機免許の取得をしよう

毎年のように起きる集中豪雨災害。いつ何時起きるか分からない地震災害。日本はある意味災害大国である。こうなると、災害を防ぐという努力をすると共に、復旧する力をつけるということも大事になってくるのではないだろうか。

そこで、大事ではないかと思うのが、災害時に活躍する重機(特に油圧シャベル)を運転することではないだろうか。日本は災害大国であると同時に重機大国でもある。国内にはコマツ、日立建機、住友重機、コベルコ(神戸製鋼)、クボタ、カトー(加藤製作所)、竹内製作所などなどいくつものメーカーがある。こんなに重機メーカーがある国は他にはないと思う。

そして、国内にはあちらこちらに重機がある。地方にいくと重機がまるで放置されているかのように置いてある光景に驚かされる。それぐらい日本は重機大国なのである。ところが、重機の操縦をできる人は少ない。しかし、重機の免許を取るのはさほど難しくないようだ。特に3トン未満の小型重機は、講習会に2〜3日参加するだけで取れるようなのである。そして費用も30,000円程度だ。3トン以上の大型重機は100,000円以上の費用がかかるみたいである。

で、なにを書きたいのかというと、災害が起きそうな地方に住んでいる人(特に20代・30代)は災害時に備えるために積極的にこうした免許を取るべきだと思う。そして、地方自治体および重機メーカーは免許取得者がペーパードライバーにならないためにも、年2回ぐらいは無料試乗会を行うべきである。もちろん、こうした講習会には国や自治体は補助金を出すべきである。こうした訓練を受けておけば、いざという時にも役立つはずである。

堤防を補強する、崖崩れ防止柵を作るなど災害を防ぐ努力も大切である。しかし、今や災害は防ぐだけではなく、復旧を早める力を高める努力も必要である。そのためには小型重機、大型重機の運転技術者を増やすことは大切なことではないだろうか。

金曜日, 7月 10, 2020

Go to キャンペーンより医療崩壊阻止にお金を使え

一昨日に「東京の陽性率はこのままいくと8%まで上がる可能性がある」と書いたら、昨日は東京で感染者がこれまでの最多224人までになり、陽性率も6%近くにまでなった。こうなると、どうやら私の予測は当たりそうで、1〜2週間後に検査数が5000件を上回ったら陽性率は8%になるに違いない。そして、今日はなんと243人とか・・・。

そんななかで、東京都も政府も感染者の多くは20代・30代で、なおかつ医療体制は逼迫していないから、心配はないと言っているが果たしてそうだろうか。これだけ感染者が増えると、また病院や診療所を訪れる人が少なくなり、その経営は逼迫していく。これでは医療従事者の給与や賞与はどんどん減っていくだけであり、転職者も出てくるだろう。これでは、病院にコロナ患者が殺到する前に医療崩壊になってしまう。

こうなると、何度もいうが「Go to キャンペーン」などは止めて、その予算を全国各地の医療従事者の給与・賞与補填に回すべきである。そうしないと、秋冬に訪れるであろう本格的な第2波に備えられる体制などできようがない。よく医は仁術なりというが、それはそれに伴うお金がなくしてはありえない。医は算術なりとは言えないが、算術は仁術を大きく手助けをすることは言うまでもない。

水曜日, 7月 08, 2020

東京の陽性率は8%まで上がる可能性大

この5週間の東京の新型コロナウイルスの検査件数、感染者数(陽性者数)、感染経路不明者数、陽性率、感染経路不明率を計算してみました。

検査件数が増えているので、陽性者数が増えている、と誰もが言っているが、4週前は陽性率が1%台だったのに、3000件あまり検査件数が増えただけで、陽性率が4%にジャンプアップしている。となると、このまま検査件数が週2万件にまでなると、陽性率は10%近くなってもおかしくない。まあ、ここまではいかなくとも、今後は新宿や池袋などで重点的に検査をするだろうし、PCR検査センター体制もしっかりしてきたので、医療機関も積極的に検査を推奨するので、8%ぐらいまで上がる可能性はある。

いずれにしろ、無症状だろうがなかろうが、陽性か陰性かがわかるだけでも、本人の自覚や行動が変わるだろうから、今後もPCR検査をどんどん行っていくべきである。

7月第1週(28日〜4日)
     検査件数 陽性者数(不明) 陽性率 不明率
     14722 601(242)4.0% 40.2%
6月第4週(21日〜27日)
     検査件数 陽性者数(不明) 陽性率 不明率
     11535 309(152)2.6% 49.1%
6月第3週(14日〜20日)
     検査件数 陽性者数(不明) 陽性率 不明率
     11081 253(104)2.2% 41.1%
6月第2週(7日〜13日)
     検査件数 陽性者数(不明) 陽性率 不明率
     11122 128(57) 1.1% 44.5%
6月第1週(31日〜6日)
     検査件数 陽性者数(不明) 陽性率  不明率
     10036 138(65) 1.3% 47.1%

火曜日, 7月 07, 2020

寄付制度が根付かないのはなぜなのか

日本にはなかなか寄付文化が根づかない。

江戸時代、町人は助け合いこそすれど、何かに寄付をするというのはせいぜいお祭りのときぐらいだった。農民にしてもほぼ同じである。というより、みんな寄付をする余裕などがなかった。一方で、地主・大家や庄屋・名主といった下級階層の上層部は、寄付といえば神社仏閣か藩主に反強制的にさせられていた以外はほとんどしていない。

しかしながら、明治の世になってからは金持ちは徐々に寄付の大事さを理解して行くようになっていった。地元に学校を建てたり、東京や京都に寄宿舎を建てたりと、教育の大事さに気がついた人たちは寄付をするようになっていった。しかしながら、それはほんの一握りの人だけであって、一般庶民の間での寄付といったら、やはり江戸時代同様にお祭りや町会維持ぐらいしかなかった。

そして、戦後アメリカによる統治が始まってからも、日本で寄付やボランティアといった制度はなかなか根付くことはなかった。特に胡散臭い街頭募金がそれを妨げたような気がする。しかし、大雑把にいって阪神淡路大震災でボランティアの大切さ、東日本大震災で寄付の大切さをようやく理解するようになっていったのではないだろうか。このことによって多くのクラウド・ファンディングができたり、ふるさと納税をする人も増えていった。

そして、コロナ禍である。多くの人が苦しんでいる。辛い目にあっている。それゆえに、私は知り合いが携わる団体など幾つかに寄付をした。そのことによって、その団体が最低限の活動をできることを願っている。コロナ禍で誰しもが余裕がある状態ではないことは解っているが、余裕のある人(知人に余裕がある人がいれば)は、神社仏閣などに寄付をするのではなく、本当にお金を必要としているところに寄付をしましょう。

月曜日, 7月 06, 2020

「Go to キャンペーン」は愚策だ

東京都の感染者数が連日100人以上になった。感染者の数で一喜一憂するのは意味のない、おかしいなものかもしれないが、検査数が増えたから感染者数が増えているいう言い訳はおかしい。本来ならば検査数が増えても感染者を減らすように努力しなければならないはずだし、感染者が増えたけどその人たちは自宅待機しているなり、隔離しているので安心してください、と伝えるのが普通だと思う。

ところが、東京都の発表は夜の街の感染が多いだの、若者の感染が多いだのと言っているだけで、具体的な対応策に関しては何も言及していない。感染者がでたホストクラブやキャバクラは営業停止を要請しましたとか、新宿や池袋で献血ではないが、今度若者を主体に集団検査を行いますから参加してください、みたいなことをできないのだろうか。

とにかく東京のというか日本の新型コロナウイルス対策は後手後手である。これではいつまで経っても感染者数は減らないし、第2波が来るのは必然である。そんな状態なのに、国は「Go to キャンペーン」なるものをやろうとしている。これではまるで2月の春節のときに中国人旅行者が日本にきてウイルスを撒き散らしたのと一緒である。無症状の東京者が地方へ行ったり、帰省したりしたどうなるだろうか。もうこれは目に見えている。免疫力も医療体制も整っていない地方はたちまち崩壊である。

今後の重要なポイントは「院内感染防止」「高齢者施設への警戒」「重症化患者の治療」そして「地方への拡散阻止」などと解っているのに「Go to キャンペーン」をやろうとするのはあまりにも愚かすぎる。以前にも書いたが、今は「Go to キャンペーン」ではなく「Don't go」もしくは「 Nova」(スペイン語で行くな、という意味)キャンペーンをすべきである。

金曜日, 7月 03, 2020

女帝の振る舞いに異議あり!

昨日たまたまテレビを見ていたときに、その違いに気がついた。

埼玉県の大野知事がコロナ対策の会議室に入るとき、会議室にいた人は誰もスタンドアップしなかった。一方で、東京都の小池知事が同様に会議室に入るときは、あらかじめ全員がスタンドアップをさせらた。

これをどう思うかはあなた次第だが、私は東京はおかしいと思う。知事は行政のトップであるが、と同時に都民の下僕でもある。いちいち女帝ごとき振る舞いをする女に敬意を払う必要性などない。スタンドアップする労力と時間を割いて、もっともっと真剣な会議をすべきである。

木曜日, 7月 02, 2020

春風亭正太郎が大名跡・春風亭柳枝を襲名

久しぶりに嬉しい話である。

地元目黒区出身で今も学芸大学に住んでいて、二つ目の重鎮と言われる落語家・春風亭正太郎が来年3月に真打に昇進することが発表された。まあ、ここまでは順当なことなのだが、驚いたのは昇進と同時に9代目春風亭柳枝を襲名するということである。

この春風亭柳枝という名は落語界の大名跡の一つであり、8代目が1959年(昭和34年)に亡くなられてからずっと封印されていた。1959年というと今から61年も前のことであり、現存の落語家でも彼の高座を聞いたことがある人は限られているはずだから、大復活な名跡である。

落語界にはいくつもの大名跡がある。例えば三遊亭圓生、古今亭志ん生などが有名だが、春風亭柳枝という名も春風亭(柳家の一派)では最高峰の名であると言っても過言ではない。歌舞伎に例えるならば、團十郎、菊五郎、歌右衛門といった名前と遜色はないと言ってもオーバーではない。

つまり、この襲名は昨年講談界を盛り上げた神田松之丞が昇進と同時に神田伯山を襲名したのと同じような出来事なのである。落語協会もそこを狙ったかどうかはわからないが、春風亭正太郎は神田松之丞のようなインパクトはないにしろ、実力と人気、そして何よりも人徳人望は素晴らしいものがある。

今後は町中で会っても「こんちわ、正太郎さん」とは声を掛けずらくなるかもしれないが、「いよ〜、学芸大学(もしくは柿の木坂)の師匠」とでも呼ぼうかと思っている。(笑)

水曜日, 7月 01, 2020

小池百合子、絶対不支持!

自民党が独自候補を見送り、野党は山本太郎の突然の立候補によって野党は分裂選挙を強いられてしまった東京都知事選挙。大勢は完全に現職の小池百合子に有利となってしまった。

新聞の世論調査などでも野党支持者ですら小池に投票するという人が数多くいると報じられるように、都民は完全に小池百合子に欺されている。学歴詐称はいうまでもなが、4年前の公約がまったく実現されていないという状況にもあるにもかかわらず、再度緑のタヌキを選ぼうとしている。愚かなことである。

小池百合子といえば学歴詐称だけでなく排除の論理の女でもある。覚えていますか。数年前に民進党分裂を策略するために「希望の党」なるものを作り、数多くの政治家に「あなたはもう過去の人」扱いで排除したことを。しかし、その「希望の党」は選挙で惨敗して自然消滅した。

また、先日公表された都職員のアンケートでは「小池再選出馬に賛成」は21.5%で、「再選出馬に反対」は42.6%と倍近くもあり、小池百合子がいかに都職員に不人気であるかがわかる。

このように①学歴詐称②公約達成ゼロ③排除の論理④都職員に不人気の小池百合子をどうして支持できようか。そんなトゥーマッチな女(小池流の言い方)に投票するものはいかがなものだろうか。

今こそ小池百合子を落選させましょう。

なお、私は山本太郎にするか宇都宮健児にするか熟考中ですが、現時点では政策に具体性のある宇都宮健児かなあという感じです。いずれにしろ、金曜か土曜に期日前投票に行くつもりでいます。


木曜日, 6月 18, 2020

これでもあなたは小池百合子に投票しますか

7月5日に行われる東京都知事選挙で小池百合子に投票しようかと思っているみなさん、ちょっと待ってください。



上の写真にある記事はおそらく36年前(1984年)にテレビ雑誌か何かに載ったものだと思います。この頃の小池百合子には権力欲などさらさらなかったのでしょう。プロフィールは「カイロ・アメリカ大学東洋学科」卒業となっています。それがいつの間にか「カイロ大学」卒業になっています。これは権力欲による学歴詐称と思わざるをえません。

石井妙子著『女帝小池百合子』にも詳しく書かれているようですが、小池百合子は日本新党の細川護煕、新進党の小沢一郎、自民党の小泉純一郎と時の権力者にすり寄って為政者にのし上がってきました。そして、数年前には「排除の論理」を用いて政界を混乱に陥れました。彼女は決して「都民ファースト」ではなく「自分ファースト」のエゴイストもしくはナルシストでしかありません。そのことに気がついてもらいたいです。

そして、4年前の公約に掲げた「7つの0を目指します」は何一つ守られていません。こんな人を再度東京都知事にしていいのでしょうか。

小池百合子に投票しようと思っているみなさん、再度考え直してください。

水曜日, 6月 17, 2020

Go to より Don't go もしくは NOVA キャンペーンを

東京のPCR検査体制がやっと週10,000件以上になった。

東京のこれまでの総検査数は93,205件。陽性者数は5,592人。つまり陽性率は5.99%となっている。ただ、これは東京の人口の150人に1人程度しか検査を受けていない状態での数字である。率にすると0.66%しかない。ニューヨーク州ではすでに人口の5%以上が検査を受けているのに。

秋には間違いなく第2波がやってくるだろうから、それまでに東京もどんどん検査を行いながら、検査体制の拡充に務めていくべきである。そして、東京もニューヨーク同様に誰もが無料でPCR検査をできるようにするべきである。

それにしても、今週に入ってからは、東京の感染者数が日曜47人と月曜48人昨日27人と2桁台をキープしている。これは新宿における集団検査によるものだが、残念ながら経路不明者の数は逆に増えている。いくら感染者が新宿に集中しているとはいえ、経路不明者も増えているようでは、本当に19日に全面解除でいいのだろうか。これによって、東京から地方に感染が広がらないだろうか。

今はGo to キャンペーンではなく、Don't go もしくは Nova(スペイン語で行くな、という意味)キャンペーンをすべきではないだろうか。


■東京都の新型コロナウイルス検査状況+陽性率
6月第2週(7日〜13日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
     11122 000  128  1.15% 00.0%
           ※検査人数はデータが重複するため削除される。
6月第1週(31日〜6日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
     10036 859  138  1.37% 16.0%
5月第5週(24日〜30日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      7447  310  75  1.00% 24.1%
5月第4週(17日〜23日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      7557  508  41  0.5%   8.0%
5月第3週(10日〜16日) 
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      9359 1003 128  1.3%  12.7%
5月第2週(3日〜9日) 
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      6227 1290 369  5.9%  28.6%

陽性率1は陽性者数➗検査件数。 陽性率2は陽性者数➗検査人数。

金曜日, 6月 12, 2020

新型コロナウイルスは明らかに紫外線に弱い

いずれ科学的立証がされると思うが、新型コロナウイルスは紫外線にかなり弱いと思う。海外のデータや事情はよく分からないが、日本国内において6月以降の感染経路が分かる感染者のほとんどが夜の街(キャバクラ・ホストクラブ・カラオケバー)関係者か、病院もしくは介護施設などのいわゆる院内感染の人々である。また、感染経路不明の人にしても20代・30代が大半なので、こちらも限りなく夜の街に近い感染者ではないだろうか。

つまり、感染者の多くが紫外線にあたりくい生活環境にいるような人たちのような気がする。その意味において、夜の街にしても病院・介護施設にしても、どれだけ紫外線を取り組む対策を取るべきではないだろうか。それによってウイルスを死滅させてある程度感染を抑えることができるように思えてならない。病院や介護施設などのは北向の部屋は使わないようにするなり、すべての部屋の窓を開放するなりすれば紫外線は室内に多く入り込むはずだ。ただ、雑居ビル内にありそうな夜の街の店は紫外線を入れるのは無理なような気がする。

では、まずどのようにして紫外線を室内に入れ込むかである。実はあまり知られていないが、紫外線は意外にもガラスを通ることはほとんどない。つまり、窓を締め切った部屋では殺菌効果はないといっても過言ではない。ではどのようにして、紫外線を室内に取り込むかといえば、これはもう窓を開けるしかない。それ以上を求めるならば、鏡ではなくアルミホイルなどを使って反射光を室内に入れるのがいいかもしれない。いずれにしろ、布団や衣服などを小まめに天日干しすることはウイルス対策&感染予防になる。仮にマスクを洗って再利用する時も、必ず天日干ししましょう。ちなみに紫外線は曇りの日でも6〜7割は降り注いでいて、雨が降っていても2割程度はあるとのこと。

ということで、紫外線がウイルスにかなり強い殺菌力を持っているのであれば、屋外でのほとんどスポーツは問題がないのではないだろうか。野球、サッカー、ホッケー、ラグビーなどは健康体(体温が平熱の人)の選手ならばプレイに支障はないと思う。また、室内のスポーツにしても換気をよくすることは当然として、なんらかの形で紫外線除菌を行えばプレイは問題はないのではないだろうか。ちょっと言い過ぎかもしれないが、要はカビを生えさせないよう心がけることが、感染予防対策になる気がする。

火曜日, 6月 09, 2020

長い道のりだった。やっと検査体制が整ったようだ・・・

東京の感染者数がなかなか減らない。一時は一桁台の数字が続いたりしたが、最近は20人前後となり、東京アラートなるものが発動されている。このことについて、不安に思っている人もいるかと思うが、私はこれはこれでいいのではないかと楽観視している。

というのも、最近はやっと希望者にPCR検査ができるようになった。先日、読売ジャイアンツの2選手が微陽性として発表されたように、心身が平常な人でも検査が受けられるようになった。これでプロ野球関係者はみんなPCR検査を受けることになったし、サッカーのJリーグも全員検査が決まっている。このような風潮になると、他のスポーツ団体だけでなくそれを取り巻くマスコミにも広がるだろう。そして、いずれは企業や文化芸術団体にも広がるに違いない。

もちろん、こうした検査は医療関係者は無論のこと、介護施設やスポーツ施設で働く人たち、そしてエッセンシャル・ワーカーと言われる人々には検査をどんどん行っていくべきである。こうした検査をすることによって、PCR検査の信憑性、また健康人の感染の度合いなどが明らかになっていくだろう。

これまでは37.5度以上の発熱のある人しか受けられなかったPCR検査だったが、平熱の人が受けられることによって、このウイルスの新たなる面を発見できるかもしれない。そのことはワクチンや特効薬のデータにも有効利用できるに違いない。とにかく数多くの検査をすることが大事である。日本もやっとそのことに気がついたようである。長い道のりであった・・・。

■東京都の新型コロナウイルス検査状況+陽性率

 6月第1週(31日〜6日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
     10036 859  138  1.3%  16.0%
 5月第5週(24日〜30日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      7447  310  75  1.0%  24.1%
 5月第4週(17日〜23日)
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      7557  508  41  0.5%   8.0%
 5月第3週(10日〜16日) 
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      9359 1003 128  1.3%  12.7%
 5月第2週(3日〜9日) 
      検査件数 検査人数 陽性者数 陽性率1 陽性率2
      6227 1290 369  5.9%  28.6%

 陽性率1は陽性者数➗検査件数。 陽性率2は陽性者数➗検査人数。

月曜日, 6月 08, 2020

新しい社会形態が生まれるかもしれない

先週の金曜日、3ヶ月半ぶりに電車に乗って新宿へ向かった。目的はApple StoreでiPadを購入するためである。ところが、Apple Storeは入場制限で入ることができず、隣のビックロに行ってiPad Pro、Airなどの違いを確認して購入しようとしたが、こちらは欲しいものの在庫がなく購入できなかった。ならばと思い、自宅近くのPC DEPOTにあるだろうと思い、新宿から戻ってくるとなんとすべての種類のiPadがあり、しばらく悩んだ末にiPad Airを購入した。

というわけで、新宿へ行ったのは無駄足になったのだが、それにしても久しぶりに乗った電車には緊張した。(笑)

地元の学芸大学駅から乗った東横線(副都心線)はかなり空いていた。各駅停車ということもあったが、ほとんどの人が間隔を空けて座れる状況で、かなりのソーシャル・ディスタンスが守られたいた。一方、帰りは新宿駅から山手線に乗って目黒駅へ向かったが、こちら東横線よりは少し混んでいた。この違いは地下と地上の差、つまり換気や紫外線の違いなのかなと勝手な解釈をしてしまった。

それにしても、新宿の人の少なさには驚いた。その人通りは普段の半分ぐらいという感じだった。街はなんかとても無機質な感じがして、猥雑さというか人間味が薄れていると感じてしまった。一方で、最近の学芸大学駅や武蔵小山駅周辺などは、普段の1.2〜1.3倍はあるような人出で三密に近い状態である。東京はどうやら都心の繁華街が空洞化して、その周囲の住宅街の商店街の方が活気があるようになった気がする。今後も仕事がテレワーク化されていくと、その風潮は止まらないのではないだろうか。となると、都心のオフィスの空室が増えていき、家賃も下がるかもしれない・・・。

新型コロナウイルスによって「新しい生活様式」だの「新しい日常」だのといった言葉が取り沙汰されているが、ひょっとするとそれよりももっと大きな変化が、「新しい社会形態」が生まれるのかもしれない。

月曜日, 6月 01, 2020

万馬券が自粛生活ピリオドを後押し

緊急事態宣言が出された以降も、競馬は無観客でずっと実施されてきた。おかげで、競馬ファンは週末しっかりステイホームをすることができてきた。もし、競馬がなかったらステイホームが出来たかどうかが疑問なので、その意味においては競馬ファンはJRA(中央競馬会)に感謝しなければならない。

さて、競馬の馬券にはいくつかの種類がある。「馬連」は1・2着に入る2頭を当てるという馬券。「馬単」は1着馬・2着馬を当たるという馬券で「馬連」より難しい。それより難しいのが1着馬・2着馬・3着馬をすべて当てるという「3連単」である。これが当たると、出走頭数が多い場合はその配当は大概1万円を超える。

私はこれまで「馬連」ばかりを賭けてきたが、最近は出走頭数が多い大きなレースは、当て狙いではなく配当狙いから「3連単」を賭けるようにしてきた。そして、昨日の日本ダービーも配当狙いから「3連単」を賭けたが、結果は人気馬2頭が1着2着となり、個人的には残念な結果に終わり意気消沈してしまった。

しかしながら、それから1時間後に行われた目黒記念で、なんと「3連単」が当たったのである。その配当はなんと86,550円。私がこれまで当てた「3連単」の配当はだいたい2万円台だったので小躍りしてしまった。意気消沈していた気持ちがたった1時間で意気軒昂になってしまった。現金なものである。(笑)そして、これが私にとって自粛生活にピリオドを打つ、後押しをしてくれたような気がする。

先日も書きましたが私は2月15日を最後に3ヶ月半電車に乗っていません。エレベーターにしても2ヶ月近く乗っていない。しかし、こうした自粛生活も昨日でピリオドにしました。今日からは自由に行動したい。もちろん最低限のマナーを守りながら。万馬券よ、ありがとう。


写真は日本ダービー

金曜日, 5月 29, 2020

新型コロナウイルス対策 ワースト5

新型コロナウイルス拡大防止のために数多くの対策が行われてきたが、そのなかにはトンデモナイというか失敗した対策も数多くあった。それを私なりのランキングで書いてみました。

第1位 466億円のアベノマスク
安倍晋三が1世帯につき2枚の布マスクを配布します、と言ったのは4月1日である。それから2ヶ月近くになろうとしているが、届いた家はまだ2割である。スピード感を持ってと、口癖のように言う安倍だがこの有様である。466億円の明細も未だに明らかにされておらず、これ以上愚かなコロナ対策はない。もちろん、もっとも愚かなのは安倍である。

第2位 検査数が増えないPCR検査
感染者をいち早く見つけるにはPCR検査しかなかったのに、厚生労働省は感染相談の目安を「37.5度以上の熱が4日以上」などと馬鹿な基準を作り、PCR検査をさせてこなかった。挙げ句の果てに加藤厚労大臣は「これは我々から見れば誤解であります」と居直った。この発言で加藤は厚労大臣および政治家としての資質は失墜した。

第3位 30万円給付金→10万円給付金
政府は最初は限られた人に30万円の給付金を与えると言っていたが、野党および国民から強い抗議の声が殺到して、一律10万円給付金ということになったが、その間に自民党のなかでは和牛券、お魚券、旅行券などと自分の利益および票に結びつくことしか考えない議員がいっぱいいた。愚かな連中である。そして、もっと愚かなのは公明党である。公明党はなんと自分たちの強い主張を受けて一律10万円給付金は実現したと堂々と言っているのである。火事場泥棒ならぬ手柄泥棒である。

第4位 水際作戦・空港検疫の甘さ
ダイヤモンドプリンセス号では数多くの感染者や死者が出たが、そこから国内には感染が広がらず、神奈川県が主導した水際作戦は成功したと言える。ところが、成田空港での水際作戦はずさん極まりなく、ここから武漢ウイルスとは違う欧米ウイルスが入り込み、国内各地にウイルスが拡散してしまった。帰国者(つまり日本人)だから、平気だと思っていた空港検疫に甘さはなかっただろうか。今後は日本人だろうがなかろうが、入国者に対しては徹底検疫をしないとウイルスの侵入は無くならないだろう。

第5位 公園の遊具禁止
日本では10歳以下の感染者はほんの一握りである。そして、子供から子供に感染した例は一つもない。また、ウイルスが紫外線に非常に弱いということもわかってきたにもかかわらず、東京都の多くの公園の遊具が禁止されてしまった。学校に行けない子供たちの遊び場を奪い取った大人たちには腹が立つ。なんでもかんでも禁止というか、責任逃れの杓子定規でしか物事を考えられない大人は阿呆である。

水曜日, 5月 27, 2020

お馬鹿な安倍が誇らしげにいう「日本モデル」の実態

緊急事態宣言解除の記者会見で安倍は「全国の新規の感染者は50人を下回り、一時は1万人近くいた入院患者も2000人をきりました。世界的にも極めて厳しく定めた解除基準を全国的にクリアしたと判断しました」と述べた。

さらに「日本ならではのモデルでわずか1カ月半でほぼ収束させることができた。まさに“日本モデル”の力を示した」と感染拡大防止の取り組みの効果を偉そうに述べた。

お馬鹿である。下記のデータ(少し古いが)を見てもらいたい。日本はアジアのなかでも10万人あたりの死者数はフィリピンにつぐ2位である。感染者数が少ないと思う人がいるかもしれないが、日本は世界最低レベルのPCR検査数だから、比較しようがない。


いずれにしろ、データが示すようにアジアと欧米ではあまりにも死者数が違いすぎる。それゆえに、安倍がいくら「日本モデル」と誇らしげに言ったところで、薄っぺらな言葉でしかない。

今後はなぜアジアが欧米に比べて死者数が少ないのか、またウイルスの変異がどのようになっているのかを研究して、第2波第3波に備えてもらいたい。そうでないと、感染者が少ない日本は危険極まりないと思う。

水曜日, 5月 20, 2020

新しい生活様式ならぬ新しい政治活動

新しい生活様式なんて言われているが、政治家も新しい政治活動が求められる。

①政治家の(議員◯年就任記念、出版記念会etc)政治資金パーティは3蜜のためにアウト。
②地元後援会パーティ、旅行会 もちろん花見なども同様でみんなアウト。
③宗教団体の集会もアウト。
④街頭演説はまだOKとしても、室内での演説会はアウト。

他にも制約されることは、いっぱいあるのではないだろうか。ということで、選挙もテレワークの時代になるだろう。自民党は金とネトウヨの力でできるが、高齢者の支持者層が追いつけない。野党は学生や若者たちに浸透するシステムを早急に築くべきである。

金曜日, 5月 15, 2020

初メリカリは木曽海道六十九次の複製画セット

知人のARさんがFacebookに私が好きな浮世絵師・渓斎英泉の木曽海道(街道)六十九次の絵をアップしているのを見て、なんとなくムラムラ(英泉は春画の天才)して、木曽海道の絵は売っていないかなあと検索したら、なんとメルカリで1978年(昭和53年)に読売新聞社が出した複製画72枚セット(定価はおそらく3万円)を2,000円で売っていた。そこで急遽メルカリ会員になって、買うことができた。

品物は翌々日に届いたが40年以上前のものとは思えないほど保存状態も良く、汚れやシミもほとんどありませんでした。おそらく出品者のご家族が購入したものを断捨離したのでしょうが、この複製画セットとは別に、信州そばつゆ、信州限定プリッツというお土産に、おそらく東京では品不足であろうという配慮からかティッシュペーパー1箱までついてきました。ありがたいです。

木曽海道六十九次は当初は英泉がすべてを書くはずだったのですが、版元といざこざがあったために、英泉が描いたのは24枚で他は歌川広重が描いている。広重は東海道五十三次に労力を使いきってしまったせいか、正直この木曽海道の絵はあまり面白味がない。というのも、広重の絵は静的で旅情感を出しているのに対して、英泉は動的な絵で躍動感というか生活感が滲みでている。その違いが大きすぎる。しかし、版元は英泉のこうした絵を嫌い、英泉は手を引いたのではないかとも言われている。

さて、その英泉が描いた24枚の中で、私は日本橋、深谷、倉賀野、奈良井の4枚が好きである。日本橋には江戸の華やかさと活気が描かれ、深谷には仕事に向かう遊女たちの陰影が見事に描かれている。そして、倉賀野では茶屋で働く女と子供たちの姿が生き生きと描かれ、奈良井では名産品の商いのやりとりが軽やかに描かれている。このように英泉の作品はエネルギッシュかつバイタリティがあり、見るものを魅きつける。今にしてみれば英泉が六十九次すべてを描いていたなら、広重の東海道五十三次と並ぶ大傑作が完成していたに違いない。もったいない・・・。


  


 


ということで、初メルカリ。メルカリデビューでした。

水曜日, 5月 13, 2020

インバウンド事業は見直しを

新型コロナウイルスの出現および蔓延によって一番の打撃を受けた産業は観光産業だ。特に外国人観光客をあてにしたインバウンド関係は残念ながら当分の間仕事にならないと思う。

今はどこの国も自国民を守るために水際作戦というか鎖国政策を取らざるをえない。これを解消するにはワクチンの開発・普及と特効薬の出現が必要である。これが登場するのは早くて1年もしくは1年半はかかるだろう。つまり、来年いっぱいまではまず不可能ではないだろうかと考えられる。そして、このワクチンおよび特効薬が全世界に広まるにはもっと時間がかかる。

仮に来年7月に東京オリンピックが開かれたとしても、オリンピック観たさで訪れる観光客はほとんどいないだろう。せいぜい出場選手の家族や友人ぐらいで、単純にオリンピック観戦を目的として来日する人は皆無に近いのではないだろうか。そもそも一番多くの人が訪れるはずだった中国や韓国の人からすれば、コロナ対策で遅れをとっている日本になど行きたくないだろう。それでなくとも、日韓関係は最悪だし、日中関係にしても、国民感情からするとウイルスをばら撒いた中国人観光客を受け入れるだろうか。

ということで、あと2〜3年は外国人観光客が日本を訪れることは難しい。それゆえに、航空会社および観光バスなどの運輸関係、外国人観光客相手ホテル、民泊、旅館などの宿泊産業も方針転換をしなければならないだろう。外国人を上客としていた飲食店も同様である。こうしたことから、インバウンドの民泊、B&Bなど簡易宿泊所は現在の半分ぐらいに減るだろう。加えて、外国人向けのホテルの宿泊料金も下がるだろう。

このことは全世界の観光産業も同じで、いくつかの航空会社、クルーズ船会社が倒産して、発展途上国にあるリゾートホテルの半分近くが1〜2年間休業を強いられるのではないだろうか。ただ、国によっては来年から中国人観光客を受け入れて繁盛するホテルもあるかもしれないが・・・。

いずれにしろ、ワクチンの開発・普及と特効薬の出現なくして、これまでのようなインバウド産業の復活はありえない。また、日本人が再び自由に海外へ旅行することも難しい。それぐらい今回の新型コロナウイルスは観光産業の屋台骨を揺るす、いや変えてしまいそうである。そして、観光産業が国内で回復するには1〜2年はターゲットを日本人に、その後に近隣諸国、東南アジア諸国、欧米諸国と的を絞った方針をとるしかないだろう。

こうしたことについては、いずれ政府も中長期的な展望を示すだろうが、最終的には多くの国の学者が指摘しているように2022年までは終息しないつもりで対処するべきである。

火曜日, 5月 12, 2020

まだまだ陽性率は高い

もはや都民のほとんどが自粛疲れで、陽性率など気にしなくなったようだが、相変わらず新規の検査人数は少なく、陽性率は高い。まだまだ気を引き締めましょう。